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渥美の春

こんにちは。
おじいちゃんです。
60になると、あらゆる面で体の衰えが目立ってきます。
若いつもりで過ごしていると怪我の元なので、年齢を自覚して一歩引いて暮らしています。

そんなおじいちゃんに、50km離れた現場へ行けという。
往復100km!
一般道しかない土地なので、早くて片道1時間20分かかります。
計算できますよね、往復で2時間40分です。
作業するためのこの距離は大変な負担になります。
体力だけでなく、心理的負担も大きい。
車に乗りたくない、ガリリン代は高い、帰りは遅くなる、いいことはひとつもない。
そこで考えた。
現場のある街は古い街なので、自転車を使って遊んでやろうと。
古い街道も通っているので、痕跡を探したり、港町なので美味しいものでも食べたりして、気をそらそうという作戦です。
泊まると少しは金がかかるけれど、気分が変わっていのではないかな。

簡単に町を紹介しておきますね。
愛知県田原市福江町。
古くからの漁業の街で、江戸時代は畠村と呼ばれ、長く大垣新田藩が治めていました。
明治になると渥美郡の中心的な町となり発展していきます。
三河湾を介して、名古屋、豊橋、知多半島各地、伊勢まで舟運対象となりました。
しかし鉄道と道路整備が進むと急速に衰えて、イマドキの町になってしまいます。
観光地ですらないらしいけれど、幸いに自分の目は観光客とは違うものを見られるので、そんなところを拾っていきたいと思っています。
暇な時にでも読んでいただければ幸いです。

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