おたるたび日記(3)
梅ヶ枝でランチ
ファミマから坂をくだり始めて、すぐ天狗山が見えてくる。
おりからの雪で、うっすらと白くなっている。
ハゲ頭に雪が乗っているようで、少しこっけいだ。
写真を送ると、「天狗山なんて市内ならどっからでも見えるよ」と市民からのラインが。
実も蓋もない( ^ω^ )
このあたり、古い建物があって、歩いていても楽しい。
路地もあるが、右に行くと通りに出てしまうので、ほぼ見ない。
左への路地はどれも急坂を登っていくので、ワクワクしてしかたがない。
路面もあまりによくないので、「自転車では登れんだろうなー」距離もあるから今登るのも厳しい。
物欲しげな顔をしながら写真だけ撮ってあとにする。
そんななか、数本すぐに終わる路地があったので踏み込んだ。
狭く深い川が流れている。
手宮川というらしいが、幅は1.5mほどなのに深さは2mほどはある。
つまり時期的に水量が増えるということを示唆している。
この日も相当な勢いで流れている。
デ・レーケが見たら、「これは滝だ」というに違いない。
初めて於古発川を見た時も同じこと思ったな(笑)
住民の方が作ったのだろうか、ブロックが舗装路に埋め込まれて簡易階段になっている。こういうの、非常に萌える!
実は遊廓跡がこの細い通りではなく、太い通りであることは最初から知っているけれど、あの通りにはまったく面影がないので、この細い通りを歩いている。
昭和より少し古い街並みで、散策は楽しめると思うんですけどねー。
あがってくる一方通行で、非常に歩きやすい。
そろそろ昼時であるが、とまっ得おたるクーポンで博物館の脇にある客車のラーメン屋さんに行こうと考えていたが、宇月食堂という昔ながらっぽい食堂を見かけたので、10歩ほど通り過ぎて戻った。
それほど腹が減っているわけでもないけれど、旅先ではタイミングを失うと飯抜きになることが多い。ふだんは一人で食べ物やに入るなんてことは皆無だけれど、旅の気やすさかもしれない。
ちょっとうまかったので、記念に記しておきます。
注文はザンギ定食。
「希望により復活」と書いてあるので、何も考えずにこれいくべきでしょ。
ザンギとラーメンとご飯物が出てきた。
まずザンギがうまい。
しっとりジューシーなのに、外側はパリッとしてて、中までよく味が染みている。
「これがザンギだろ」って思う。
道民の間でも唐揚げとザンギについてはさまざまな意見があるけれど、にわか道民の自分すらザンギの定義が固まってきた(笑)
丼は、名古屋で言うところのしのだ丼に似てる。
たまごをゆるくとじて、かまぼこなんかが入ってる。
これもコクがあってうまい。
ラーメンは少ししょうがが香る塩味。
北海道では味噌一押しだと聞くので、いままで塩は避けてきたが、ここで食べることができた。
味は少し濃いめ。
でも大満足でした。
「今から有幌行くんですけど、1時間くらいですかね」
地元の人と話したくなって、少し話を振ってみた。
「ありほろ?どうでしょう、行かないからわからないけど」って。
有幌ってそういうところらしいよ( ^ω^ )
さすがに室内から外に出ると、襟を立てたくなる。