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北海道へ行った話4(1653字)

今日のスタートは南小樽駅から。
結局今回も南小樽に始まり、南小樽に終わります。
小樽の新しい街「高島地区」よりも、小樽発祥の南小樽の方が雰囲気が好きで、近頃は小樽駅の方には行かなくなってます。

9時34分発の普通岩見沢行きに乗ります。
自転車という大きな荷物を持っているので、なるべく混みそうな列車は避けたいということで、快速エアポートより1本早い列車を選んだのですが、結局岩見沢行きも札幌が近づくに従い結構な混みようでした。
3両編成って、そもそもふざけてるようにも思えました。
それでも札幌でほとんど降りることはわかるので、降りることに焦りはありません。
一番最後に余裕で下りたら、目の前が駅そば。
朝からなんも食ってないので、ここで天ぷらそばを。
特別うまいわけでもないですが、お手頃で便利です。

札幌からは11時発特急ライラック13号で、終点の旭川まで行きます。
この区間はトクだ値の設定があり、45%割引の2860円。
信じられないくらい安い!
進行右側の最後部の席ですが、結構な乗車率。
広い平野の真ん中を淡々と走るだけでした。
過ぎていくターミナル駅の広い構内が寂しいです。

定刻旭川に到着。
ここからは特急大雪1号網走行き。
向かいのホーム連絡で乗り換えは便利です。
しかしライラックから乗り換える客は数人。
大雪の乗客も全体で40人くらい。
これも寂しいけれど、客は空いていた方が快適です。
ホームの札幌方に、自販機ブースを発見。
サンドイッチやら軽食系が販売されているので、いくつか購入。
内容的には車販っぽいので、ビールを探すも玉砕。
気が利かんなあ。
列車の旅にアルコールは不可欠でしょう。
この区間にもトクだ値が設定されていまして、なんと55%引の2340円。
札幌から特急で遠軽まで、合わせて5200円。

キハ283はうなりながら走り始めました。
ライラックに比べると揺れるし、スピードが遅い。
遅いのに揺れる。
明らかに軌道状態が悪い。
きちんと突き固めないから上下揺れが発生します。
しかしジョイントを通過する音は懐かしい。
今やロングレールばかりだから、継続的に聞くのはものすごく久しぶり。
すっかり忘れていた鉄道のにおい、久しぶりに再会した気はしました。
つまり鉄っちゃん的には「決して悪くはないな」と。
列車は常に山の中をあえぎながら走り続け、左に大きな岩山を見て遠軽に到着。
ここで下車して、今日は湧別まで20km弱を自走します。
10人くらいは下りただろうか。
無効印を押してもらったりしているうちに、下車客は消えていました。

手早くかつのんびりと自転車を組んで、出発します。
「湧別」の案内標識をひたすら走るだけなので、お気楽に。
まずは手始めに遠軽郵便局に寄って、旅行貯金に局印と風景印をもらいます。
国道だけあって、主要郵便局はみんな通り沿い。
上湧別局、中湧別局、湧別局、湧別三連発!
こんなことも珍しいのでは。

15時を過ぎると少し肌寒いです。
16℃って、一番着るものに困ります。
歩きならちょうどいいけれど、自転車だと走っていると体温は上がり、汗は止まらない。けれど15時を過ぎると風が冷たくなってくる。

中湧別で道の駅に寄りましたが、ここは温泉が主要施設でした。
魅力的だけれど、ここで風呂に入るわけには行かんし、土産を買うわけにもいきません。
チューリップなんとかっていうパッケージは目にしたけど、何しろ自転車だから大きな箱は持ち歩けない。
箱をバラして自分で食っちまうってのもありだったかな。
ここのもう一つの目玉は、半分くらい保存された中湧別駅跡です。
そこに車両が何両か保存されています。
いわば駅の墓場。
見ていると寂しい気持ちにはなるけれど、実物だった鉄道にこれほど手を触れられない時代になってしまったので、貴重な施設でしょう。



宿を探すうち、海に出ちゃいました。
高い堤防の切れ目を登って、湧別川とその向こうに見えるオホーツク海を見ました。

とうとう来たね、オホーツクへ。
太平洋、日本海と変わらないただの海なのに、オホーツクって、少し違う感慨ありますよね。

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