見出し画像

おたるたび日記(暫定10)

忍路(11/26-2)

フェンスが消えたところから振り返る。
この絶景よ!
5月に来たときはスマホだけでなく、予備のモバイルバッテリーすらも電源切れ。
写真を撮ることさえ叶わなかったが、この日はスマホだけでなく一眼まで持ってきている。ざまぁみろ、仕返しじゃ!(自分に仕返しをしているアホがここにいま〜す!)
でもこの風景が目にしっかり焼き付いていた故の再訪なのだから、悪いことばかりではない。

雨は僅かにぱらついているが、ところどころに青空も見えてきた。
今日の正しい天気だ!
振り返りながら歩いていけば、パン屋さんのお客がけっこうひっきりなしに行き来する。tabelogあたりでも評判がいいようだが、駐車場は満車のまま。
出入りがないので客でいっぱいと判断、素通りする。
まぁ捨て台詞吐くなら「別に小樽でパン食わんでもね」。
正直ちょっとくやしいが、またの機会に。
そして展望台であるが、この日はすでにベンチは撤去されていた。
おそらく雪に備えてことなのだろうと思う。
住宅入り口の広くなった場所に5月頃は置いてあったのだが、ちょっと残念。
厳しく崖が落ち込む海ベリに、細い道が通っている。
今はは移動となってしまったが、下からこちらをみるとどう見えるのだろう。
きっと左に見える岬の向こうまでが一望に見えることだろうが、危険以外に何の利もない道路は廃道になるしかないのだろう。

さて、港までのながいアプローチを下っていく。
いまでこそ静かな集落だが、古の一時期は多くの人が住んでいたと思われる。
いや、現在でも決して少なくない人が住んでいるはず。
だから昔はバスが乗り入れていたのではないかと思うのですがねぇ。
お年寄りか街に出ようと思うとき、5号線まで上がるのは大変なこと。
しかし地理的には札幌でも楽に通勤できるから、大家族で済んでいるのかもしれない。大きな家もたくさんあるし。
道々、古そうな建物がいくつも目につきます。
あまり北海道らしくない建物ではありますが、いい素材を使っているのか、屋根が落ちているようなものは見なかったように思う。
なんだかもったいないなぁ。
前回はロードバイクで来たから、見えたものが違う。
そういう気持ちを自分できちんと踏まえながら、左右をキョロキョロしながら歩いていく。
若干ひざが痛く、時々「いてっ」といいながら歩いていたのは私である。
左には谷になった箇所が見え、住宅がずらっと列をなしている。
あの真ん中らは道風あって、その向こうには何かがあることを示唆している。
そのの向こうを見ることも期待して、今回は忍路にきた。海が近づいてくる。
左右から山が突き出して、海を守っている。
海がキラキラ光る。
雨は上がったが、遠くに見える岬は鉛色だ。
ここだけが太陽の恩恵を受けているようだ。
港では船を引き上げてい人がいた。
港内では作業をしているおじさん。
あの体型のおじさんはどこにでもよくいるが、前に来た時、港に足を入れて寝そべっていたおじさん体型ではなかったか。
体型そのものよりも、外に出るという生活パターンで人を定義した方が正しいと思う。

その人たちの横をす通りして奥に向かう。どんどん入っていくと、右に上がっていく非舗装路がある。
この道の存在自体は ストリートビューで確認しているが、奥までは見られなかった。行き止まりなのかどこかに抜けているのか確認するのだ。
道そのものは軽自動車なららくらく入っていける。
非舗装路して路面は良好で、ある程度車が通っていることを示している。
冷たい風が流れてくるが、日は照っているし、運動の最中である、暑い!
かといってコートをぬぐと寒い。
大変面倒くさい気候である。
途中から少し勾配があがるので右ひざから泣きが入ってくる。
「もういいじゃん、だいぶ上がってきたよ。ま小樽に帰らなきゃいかんのだから、無理して歩けんくなったらどうするの」と。
わかっているけど、少なくともキリがつくまでは歩きたい。

可視範囲にある頂上までは行ってみたい、がけのてっぺんかもしれんに!と右ひざを説得する。
えっちらおっちら、ひーこらへーこら。
登り切ったが、そこは畑だった。
周りには木々が茂り暴風から畑を守るように。
その向こうには軽トラが止まっている。
ありがちな放置車両ではない、遠目にぴかぴかである^^
右ひざよ、納得した。
戻ろうか。

いいなと思ったら応援しよう!