あをによし 奈良へ
行きは素直にJRでした。
高速鉄道が全盛の昨今、名古屋以東から奈良に行くならば、
「京都まで新幹線、奈良まで奈良線」かも。
確かに速いです、そしてクソ高いです。
なので、40年前の鉄っちゃんの矜持として、「正統派路線」をたどりたくなりました。
名古屋から関西線、一択です。
関西線は名古屋から湊町(現JR難波)までの133.9kmでした。
さらなる古には、国有鉄道(省線)と客を奪い合った短絡路線です。
徳川家康も顔負けの伊賀越えで、名古屋と大阪を結びました。
それも今は昔。
JR東海とJR西日本にまたがる区間にも関わらず、接続は大変によく、両社は一応名奈間を結ぶ路線として認識しているのかもしれません。
事実、加茂までは安定した乗車率でありました。
加茂から都市鉄道化、木津駅構内は魅力的ですが、奈良に行くと高架化。
「いらっしゃませ」と迎えてくれるのは、お店の方々だけだろうなと感じてしまう駅。
つまんねえ駅。
切符はひとつ南の京終まで。
宿が奈良駅と京終駅の交点なので、乗り換え次第で下車駅を変えるつもりでしたが、桜井線の列車は30分待ち。
奈良駅で途中下車の形になり、手元に切符は残りました。
ロングシートだったり、途中でじんましんを発症しかけたりしましたが、鉄道は乗ると楽しいです。
いろんな人が乗っている、見慣れない景色。
だから60年鉄っちゃんがやめられないのかも、です。