SICKSを見て感じたこと、僕の夢

いきなりだが、今僕はとても燃えている。かつてないほどの興奮を覚えているし、それは夢となり僕の高揚させてくれている。

SICKSというコント番組を見た。佐久間宜行が作った番組だ。出演はおぎやはぎとオードリー。12話で完結の30分番組だ。実は大学3年ぐらいの頃に見てはいた。見終わった後は今の僕と同じような興奮を覚えていただろう。今見始めたら止まらなくて、全話を一気に見終えた。

内容を事細かに書くのはネタバレになってしまうが、ある程度の概要だけは書き記そうと思う。番組のテイストとしては、よくあるシチュエーションコント番組。30分の中に4~5個ほどの別々のシチュエーションが繰り広げられている。人間は全て何らかの病気を罹患しながら生きている、というのがテーマであり、お笑いにおけるボケの人が病気という名で薬を飲みながら訳の分からない人間性を見せていく。第2話ぐらいまではそのままコント番組として進んでいくのだが、第3話から、ちょっと様子がおかしくなってくる。女優の岸井ゆきのが2つのコントに出演しているのだが、同じ場所で別のコントが繰り広げられる。そう思っていたら、実は同じ人間だったのだ。別々のコントに出ながら、同じ人間であった。そんな事実から、コントとコントが複雑に絡み合ってくるのだ。そこからは怒涛の展開で、色んな出演者が様々なコントに主演し、しかもその中では根幹となる物語が展開されていく。もう後半になるとコントの区分が一切なくなり、シリアスなドラマへと発展していく。

僕がなぜこの番組にそこまで感銘を受けたのかというと、一言では言い表されない。まず一つが、コント番組かと思っていたらものすごく内容の詰まったドラマだったのだ、という事実。そしてそのやり方。途中から見た人は完全に置いてけぼり。初めから見ていて初めて意味の分かるテレビ番組。ただのコント番組に見せかける演出。実はつながっていた。あの言葉にはそんな意味が!みたいな展開が純粋にびっくりした。自分は常日頃からドラマや映画を全く見ないので、そんな裏切りに驚いた。でも実際にそんな途中から番組自体の枠組みが変容していくドラマなんて存在しないんじゃないか?と思っている。

他に言うと、やっぱり純粋にお笑い芸人の演技がうますぎる。あと脚本も面白すぎる。こんなハイレベルで緻密な本誰が書いたのだろうか?世の中にはこんなエンタメがまだまだ存在するのか、と思うと胸がわくわくする。

でもやっぱり僕は自分で作りたい。自分がそうでありたい。このドラマのような、訳の分からない展開で人を巻き込む、そんな人物になれない。主人公になれないのが、とても辛い。僕だって本当はやればできる。そう毎日思い込んでいる。アホみたいな脳みそだが、好きなものがある。そのためだったらどんなしんどいことだってできるし、これからの人生で必死に探してみたい。僕には何が作れるだろうか。世界中の人が笑える作品を作れるだろうか。

そう思ったら毎日継続しよう。毎日面白い書き物を書こう。たまには面白くなくたっていいが。とにかく自分の言葉でいろんな物事を書こう。色んな物事を体験しよう。人に話そう。音楽も作ろう。すべてのエンタメを自分が作り上げたい。心からそう思う。

親に今度話さなきゃいけない。僕は東京に行く。なんでも自分の目で確認してみたい。そんな夢物語を今日は思い浮かべた。

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