おじ教授のかんがえたさいきょうのいんぱくとぼたん#2 〜今すぐ試せる簡易版を公開します〜
思わぬ大反響をいただいている「栗原式インパクトボタン」ですが、買いたい!使いたい!というお声もいただいているので、なんらかの形で皆さんにもご提供できないか検討しました。
現状の「導電性フィラメント型タッチ式インパクトボタン」は機能としては最強なのですが、
3Dプリンタが必要
導電性フィラメントが必要
タッチ検出まわりの制御用電気回路が必要
というところがちょっと敷居が高く、悩みどころです。そこで、若干の妥協を甘んじた押しボタンによる簡易版「垂直押しボタン式」を急遽制作しましたので公開いたします。すぐお試しいただけますよ!
栗原式ドライブインパクトボタン(垂直押しボタン式)
とにかくすぐに試したい。工作する手間も省きたい人のための選択肢です。アケコンをお持ちで、ボタンを交換したことのある方を想定しています。
栗原式インパクトボタンの肝は、「考えずにおもいっきり手を動かせば押せる」ですので、従来の押しボタンを用いてそれを実現してみます。タッチ入力よりは少し妥協があるものの、十分な性能があると考えます。
解説動画です↓
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「導電性フィラメント型タッチ式インパクトボタン」を私は日々使っておりますが、右上に指を動かしてインパクトを押そうとするとき、私の場合はだいたい、中指が上の壁にぶつかるより先に、小指の右側面が先に右の壁にぶつかってインパクトが発動していることが多いことに気づきました。
そこで発動ポイントを小指の右側面に限定し、押しボタンで似たような入力を可能にする簡易版バージョンを作りました。簡易版バージョンでは、「導電性フィラメント型タッチ式インパクトボタン」の持っている性質である、
タッチ入力による鋭敏な反応
どこを触ってもインパクトが出る
もともとのインパクトボタンの位置を触ってもインパクトが出る
これらは失われてしまっています。しかし簡易版バージョンでも、fittsの法則に基づいた高速な入力は可能です。
前提条件として、インパクトボタン用の2本のケーブルをアケコンの筐体の中から外に出す作業が必要です。お使いのアケコンによっては、穴あけ加工が必要になったり、ケーブルを延長する必要があったり、そもそも接着場所がない可能性もあります。事前にセットアップ動画をご覧になり、ご自身のアケコンで使えそうかご確認ください。
用意するもの:
アケコン(ご自身の使っているもの。ファストン端子でボタンと接続する、一般的な構成を想定しています。)
ボタン固定具
アケコンに接続可能な、Φ30(直径30mm)の押しボタン
両面テープかM3ネジ・ナット
ボタン固定具は3Dプリンタで印刷できます(後述)。3Dプリンタがない方のために印刷を代行するサービスであるDMM.Makeにも出品しましたので、以下のURLから注文できます。若干お金はかかってしまいますが、素材は多分いちばん安いもので問題ありません。とりあえず入手したい方はご検討ください。
押しボタンについては、私は三和のこちらを使っています。サイズが同じならだいたいどのボタンも使えるのではと思います。
固定具にボタンをパチっと音がするまではめ込んだら、アケコンに接着します。まずは両面テープで位置を仮ぎめして試用します。私が使用したのはダイソーで売っている、3Mのコマンドタブ(S)です。剥がしやすさを重視したチョイスですが、「ずっと両面テープでいいよ」という方は、別の強力な両面テープで外から見えないように接着するとよいと思います。
両面テープだけでも比較的十分な強度が得られますが、インパクトを反射で返すときの人間の怒りの拳はかなり強力なので、自分に適した位置がきまったらアケコンの天板に穴をあけてネジ止めしたほうがよいでしょう。固定具には両端と中央にネジどめ用の穴と溝があります。M3くらいのネジがちょうどよいと思います。
セットアップ方法の紹介動画です。1分ほどでできます。
ボタン固定具のモデル公開!(3Dプリンタ持っている人向け)
3Dプリンタを持っている方なら、こちらの固定具のモデルを印刷すればよく、最も低価格で栗原式インパクトボタンを試せます。
モデルはこちらから無料公開(ライセンスはCC BY-NC 3.0)いたしますのでダウンロードしたり改造したりして使ってください。
使ってみた!作ってみた!改造してみた!という方は、どんな具合か教えていただけるとありがたいです。 noteのコメントでもよいですし、Xで「#栗原式インパクトボタン」のハッシュタグで呟いていただければ捕捉できます。
オリジナルバージョンの「導電性フィラメント型タッチ式インパクトボタン」のほうも、今後皆さんにお使いいただける方法を引き続き模索してまいります!
いいな、と思ってくれたら、チップでのご支援よろしくお願いします!