ここ数年で筆者が日本の貧困を感じる現場。それはまさに水商売の世界にある!
大学時代の友人にともみ(仮名)がいる。
ともみは筆者よりも2個上の法政大学の学生だった。
とても美人で、筆者も目立つので、2人で歩くとよくナンパされた。
ともみの父親はブリジストンの社員で、裕福な家庭であったが、若くしてお亡くなりになり母子家庭となる。
そのためともみは、モデルのお仕事をしながら学費を稼いでいた。
しかしモデルってかなり仕事あっても、美人であっても、それだけじゃ稼げないのが現実である。
彼女はモデルをしながらキャバクラでも働きはじめた。
コミュニケーション能力が上がれば、モデルで活躍できたが、キャバクラの世界にハマって、モデルを引退した。
ここまでならばお金を稼げてよかったねで終わるストーリーと言える。
ところがお客との間に大学3年生の時に赤ちゃんができてしまう。
相手はアラフィフの男性であった。
役所に行くと、離婚歴が発覚する。
未婚だと聞いて付き合ったのにダマされていたわけだ。
そのまま結婚。
暫く妊娠しながらキャバクラで働いて、出産。
なんとか大学も卒業する。
しかし結婚したこの男性、まったく働かないクズだった。
すぐに離婚。
モデルとして期待された彼女は、シングルマザーになってしまう。
なんとか生きていこうと2年間昼キャバで日銭を稼ぎ、貯蓄することになる。
昼キャバは時給が安い厳しい仕事である。
しかし子供を保育園に預けながらの仕事が可能なのだ。
この貯蓄で公務員になろうと彼女は決意。
公務員の予備校に昼キャバで働きながら勉強することになる。
結果は不合格の通知と、貯金ゼロの現実である。
アラサーの真ん中を超えると筆者のところに、彼女は相談に来た。
「高校時代の親友と社会起業家になる」
実に怪しい話である。
筆者は事業というのは、意思がバッチリ合っても失敗が多いし、社会起業家と名乗る割には、事業計画が意味不明だとアドバイスをして、この案を潰した。
彼女は、今は子供が大きくなったので、昼はキャンペーンガール、夜はキャバクラで働いている。
職歴が水商売ばかりの上に、シングルマザーなので、まだまだ社会人歴の浅い筆者が、仕事を斡旋するのは難しいのが現状である。
彼女はとても美しい。
彼女はそのうちいいパパ見つけるんだ!
と明るが、筆者にはそんなうまい話があるようにも見えない。
では筆者に何かできるのか?と問われれば、何も出来ない。
筆者の生活で精いっぱいなので、相談があれば社会起業家だろうが、FXだろうが、怪しければ潰すぐらいしかできない。
ともみの子供はもう小学生である。
本当の貧困は日本に確かにあるのだが、社会は上手に隠している。
母子家庭連鎖。
なおこちらはQuoraの回答をnote向けに直したものである。
原文に興味のある酔狂な方はこちらへ。
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