VOCAJAZZフェスを諦めた話。
Twitterで面白そうな企画が目に入ってきました。
ものすごく面白そう...! 告知の動画もカワイイ。
この企画を私は『前向きに諦めた話』をします。
そもそもVOCAJAZZって?
まぁ、まんまなんですけれど。笑
厳密に定義するところまでいかず「一般的に「ジャズっぽい」と呼ばれる楽曲を後から来る利用者が捕捉しやすくするための分類」と引用元で言われているような分類です。警察もまあまだいるでしょうしね
現状の「VOCAJAZZ」タグには例えば、
ビッグバンドやピアノトリオワルツなどの割とトラディショナルなスタイル、お洒落R&B系、フュージョン、ラテン、クラブジャズ~エレクトロスイング位まで守備範囲になっている感じ。
エレクトロスイングがジャズに分類されるところからも分かってもらえる気がします。
(勿論全部聴いたわけではないので漏れがあれば申し訳ないんですが)
これって大元本家の?ジャズの歴史感で言うと90年代くらいで止まっているんですよね。
つまり
ものすごくオタクの視点であり一般常識とまではいかないのは重々承知で、
この10年くらいのジャズと呼ばれていたものはそれ以前のものとは大きく変化してきました。
筆頭としてはロバートグラスパーを筆頭としたネオソウル的な流れを汲んだもの。
マリアシュナイダー以降のビッグバンド、ラージアンサンブル的なサウンド感だったり。
あとは各々のプレイヤーのルーツと密接に紐づいたものもあります。
ブラックカルチャー然り、中東、イギリスだったり、勿論日本もそうです。
これらを大きく含んだ音楽をカッコ書き無しで「ジャズ」と呼べるようになった。
最近のジャズではもうこの10年くらいに擦られ続けた話です。珍しくとも何ともない。詳しい人に言わせれば鼻で笑われそうですが、
ボカロ、ひいてはVOCAJAZZ文脈にもこのサウンドの感じを適応させたっていいんじゃないかという考えが頭の中に浮かびました。
これらは「ジャズ」だと言い切って文脈に適応させないと認知されにくい気もしますしね。
今私が知りうる限り、こういう曲が無いのは、
ボカロを知ってて、最近のジャズについての理解がある。またはその逆。
どちらにも造詣が深いけど、(多分たくさんは聴かれないだろうから)
作るモチベーションが無い人。
と
(当たり前ですが)そこまで現行のジャズに詳しくないリスナー
そのギャップが埋まらないからだと考えています。
私といえば
お金も無いしまだ私にCDを買う文化が無かった頃、ニコニコ動画とボカロに出会いました。この辺とか
派生で弾いてみた、歌ってみたにドハマりして
(Osterさんが多いのは趣味です笑)
そこから吹奏楽部に入り~ジャズ研に入り~今はDTMで作曲を始め~今に至ります。
DAWを用いた作曲というジャンルとしてはかなり近しい場所にいたものの、
ボカロを作ることにあまり興味をそそられないでいました。
というのもメッセージを歌詞に載せて伝えたいと思わなかった。
表現者、創作者の動機としては一番大事なものが欠落してました。
ボカロを借り歌置き場にしたいわけじゃないですしね。
リスペクト、情熱が全く足りなかった。
でもこの企画について考えていた時、育ててもらった恩返しのようなものとして、VOCAJAZZに軸としてボカロを置いて20年代の音楽を残すことに価値を感じました。
VOCAJAZZなら、ボカロが軸になれば、ポップな芯になって上手くジャズをリスナーに向けて拡張してくれるんでは。
ニコニコ動画に限らずですが、
受け取った分をキチンと返したい。といつも思います。
きっかけをもらった、育ててもらった恩返しをしたい。
収穫して、きちんと次のために種をまくような行為。
極論、そういう作品を作るのが私じゃなくてもいいのです。
現状私は最近のジャズみたいな曲作れません。(必ずたどり着きますけどね!)
私だけでそこまで行けるとも到底思えませんし。
だからこそ恥知らずにもnoteを書いてます。誰かに託したい。
『バズ』りたいわけでもない。
5年後10年後に振り返って参照した時、価値あるものが残るといいなという感じ。です。
ということで
今回は間に合わないので #VOCAJAZZフェス2022 は諦めます。
けど
手始めに、ボカロ、始めます!
演奏できる人は既にたくさんいるので足りないところ私が補う感じ笑
こんなことになるとは思ってなかったですが、だからこそ楽しみです。
主催さん素晴らしい企画始めてくれてありがとうございます。
当日を心待ちにしている1リスナーです笑
期せずしてまたVOCAJAZZに背中押されたような気持ちです。
振り返られうる強度を持ったVACAJAZZを作ります。
最後に、私はドラムしかできないけど、それでも良ければ何でもやるのでぜひ声かけてくださいね…!
よんでくれてありがとう。