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湖のほとりに流れる、穏やかな時間。長野・白樺湖で「湖畔の時間2020」を開催しました。

いろんなことが、目まぐるしく変化した2020年。そんな1年だったからこそ、自然に身を任せ、ゆったりと、自分だけの時間を過ごしてほしい──。

2020年最後の三連休である11月21、22日に、長野県茅野市の白樺湖での野外イベント「湖畔の時間2020」を開催しました。

このイベントは、白樺湖周辺の事業者が集まった「白樺湖レイクリゾートプロジェクト」が主催。“地元”の事業者である池の平ホテル&リゾーツ、八ヶ岳アドベンチャーツアーズ、信州たてしな観光協会のほか、私たちquod,LLCのメンバーが参加しています。

コロナ対策を万全に開催されたイベント。これまで通りにはいかないことも多い1年でしたが、冬を目前にした白樺湖のほとりには、参加した人それぞれの、自分だけの時間が流れていました。

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「湖は、誰も置いていかない場所」

湖には、それぞれが思い思いに居心地の良さを見つけられる余白が残されていることも、魅力のひとつ。ひとりでも、友人同士、家族で来ても、どこかに心地よい場所を見つけられる場を目指して企画したイベントには、いろいろなコンテンツを用意しました。その一部を、筆者の目線で紹介します。

まずは「焚き火」。

標高1,400mほどの白樺湖、この日の気温は10度前後でした。会場内に点々と設けられた焚き火に自然と人が集まります。風が少し冷たかったので、私も何度も焚き火を囲む輪に入れてもらいました。

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火を囲みながら湖を眺め、語り合ったり、食や音楽を楽しんだり。自然の力によって、人と人がつながる場が生まれ、そこにしかない時間が流れる。そんな光景を見ることができます。

駐車場には、長野県内ばかりでなく、東京、愛知、関西圏...さまざまな都市のナンバーが並び、この場がなければ集まらなかった人たちが、全国から来てくださったことがわかります。自然を囲み、出会いが生まれる。それは、人との出会いだけでなく、まだ見ぬ景色との出会いや、新しい時間との出会い...。この会場には、さまざまな出会いがあふれていました。

湖のほとりを歩いていると、ひときわ人だかりのできている場所がありました。

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「テントサウナ」のエリアです。最近、サウナがまたブームになっていますよね。それもあってか、2日間、にぎわいの絶えないゾーンになりました。

薪を使い、火を起こして温度を上げるテントサウナ。温度別に3つのテントを設け、さらに天然水を使った水風呂も用意。近年のサウナブームもあり、イベント2日間とも大盛況となりました。(予約制だったため、入れなかった方もいました...ごめんなさい!)

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そして、体を動かしたい人に人気だったアクティビティが、この「E-BIKE(イーバイク)」です。電動アシスト付きのスポーツバイクであるこの自転車。筆者も体験したのですが、本当に心地よかった!一漕ぎで、ぐんっと進みます。

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15分ほど山をのぼり、見晴らしの良い高台まで行ってみました。目下に広がるススキ野原と白樺湖、とても良い景色です。

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冗談抜きで、これがあれば白樺湖から東京まで帰れるんじゃないかと考えたくらい、快適でした。アクティビティ好きの方には、本当におすすめです。季節によって、いろいろな姿を見せてくれる白樺湖、また絶対にE-BIKEで楽しみたいと思っています。

そしてこの日最後、カヌーに乗りながら見て、聴いて楽しんだのが、アーティストライブです。2日間で、のべ8グループのアーティストがステージに立ちました。

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筆者が白樺湖の水上から見た光景です。

会場のライトアップが始まった夕刻。焚き火にあたりながら、湖の水面に映る幻想的な光を見ながら、カヌーに揺られながら...。思い思いに楽しむ、自分(たち)だけの時間が流れます。

鳥のさえずり、木の葉が掠れる音、湖から流れる小川のせせらぎや小さな波の音、時折「パチパチ」と鳴る焚き火。湖畔に聞こえるさまざまな音に、音楽が加わることで、新しい空間ができあがりました。

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盛り上がる曲、しっとりとした曲、アーティストのみなさんが奏でる音楽によって、会場の雰囲気も一気に変わります。みんなで立ち上がって踊る時間もあれば、焚き火を見ながら、ただ音楽に身を委ねる時間もある。自然の中だからこそ、音楽の本来の力にも気付かされました。

イベントでは、ここで紹介しきれなかったコンテンツも、まだまだたくさんあります。白樺湖周辺の人気店をはじめとした、おいしい食。自然を体いっぱい満喫できる、ワークショップ(白樺編みや、薪割り、火起こし体験、手作りバターなど...子どもも大人も、大はしゃぎでした)などなど。正直、1日では全然足りなかったくらいです。

筆者自身も、たくさんの「出会い」があった白樺湖での1日。

できることが限られた1年。叶わなかったことも多い1年。日々環境が目まぐるしく変わり続け、「自分らしい」時間の過ごし方ができなかったからこそ、自然に身を任せてゆったりと過ごす中で気付くことが多かったような気がします。

まだまだ、この状況は続きそうです。だからこそ、自分が見る景色を、自分が見る視点から変えていくことが大切なんじゃないかな、と気付かされた1日でした。

みなさんは、これからどんな景色を見て、どんな時間を過ごしていきたいですか?

そのヒントになるような、湖畔で見た景色。またお伝えしたいと思います。

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