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すべてを棄てたら、神様が応えてくれるかな
もし私が本当に自分を大切にするならば、家族への情も捨てるべきなのかもしれない。
家族を捨てるという、冷たく酷いと感じる人間になる覚悟が、家族を悲しませた胸の痛みに耐える勇気が、ないだけなのかもしれない。
孤立という孤独を生きる覚悟がないだけだ。
すべてをあきらめたら
すべてを棄てたら
神様が応えてくれるかもしれない
家族への情も
理解され受け入れられることも
病の回復も
将来も人生も安定も生命も
すべて棄てたら…
かもめのジョナサンは、餌を食べるために飛ぶかもめたちから離れ、ただ無意味に「飛ぶ」という行為を楽しみ追求した。だから、群れから追放される。
だけどそれは、ひとりぼっちになる孤立であると同時に、かもめの運命という制約からの解放だった。
家族とつながっていたら
きっと私は飛べない