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人類の浄化期間のはじまり

インターネットが発展し、誰もがSNSを通じて気軽に発言ができるようになりました。

わたしもそうですが、痛みや苦しみをただ綴ったものも多く、深い洞察や解決法が書かれていなければ、多くの人に読まれるものではないかもしれません(奇異の目で見られることはあったとしても)

インターネットによる苦しみを言葉にする行為は、映画『SHE SAID/その名を暴け』のように社会的な活動に発展する場合もあります。

今までは社会的に弱い立場に置かれていた女性が発言できる場を得ていくだけでなく、振るわれた暴力を隠すことができなくなることを教えてくれました。

とはいえ、そのような恩恵にあずかれない人たちはまだ多くいます。取るに足らないこととして手を差し伸べてもらえないこと、語る言葉を持たないこと…いくらでもあります。


わたしは、とくに読まれることはなくても、ただ吐き出した苦しさのつぶやきは、自身の中に溜め込んでいられないものを吐き出しているという浄化行為なのではないかと思います。

また、苦しみのあまり何も感じないように埋め込んでいたものを掘り出し、その痛みをあえて感じ、自らの傷を愛そうという癒しのプロセスなのだ、とも…


コロナ禍を経てより実感したのですが、わたしたちはあまりに犠牲を生みすぎてしまったのだと。

ただ、この苦しい浄化行為は、『天からのダイヤモンド LSDと宇宙の心』(クリストファー・M・ベイジュ)によれば人類の進化に必要なことなのだそうです。


感染症による危機を人類は何度も経験していますが、コロナ禍というのは、全人類が同じことを同時に体験したというはじめての危機だったのではないでしょうか。

そしてインターネットを介し、今わたしたちは地球の裏側にいる人ともリアルタイムで繋がることができます。

かつてないほど、わたしたちの意識や五感は拡大し、ひとつの意識に統合されようとしています。

そして、真にわたしたちすべての意識が統一されるためには、苦しみの浄化という骨の折れる作業が必要で、今はその浄化期間に入ったのだとわたしは感じるのです。


「大いなる覚醒」の物語の中には、並行して展開している物語がある。この物語の中では、宇宙的知性が体系的に働いて、私たち人類全体を、その新しい章へと運んでいるのである。「全人類が意識の統一場に統合されようとしているのだ。人類がその本質と再び繋がるのである。私たちの思考が『根源の意識』とチューニングされるのである。」過去を脱ぎ捨てるという骨の折れる作業の後は、「新しい考え方と新しい価値……新たな優先順位、何が良いかについての新しい見解、新しい真実」によって特徴付けられる人類の精神が急速に出来上がる。

『天からのダイヤモンド LSDと宇宙の心』
第9章 フューチャー・ヒューマンの誕生





画像は『Pearl』というホラー映画より(ホラーというよりアクション映画みたいだけど)

主人公はサイコパスかのようですが、悲しきモンスターとして描き、共感させるところが監督の上手さです。

何より主演のミア・ゴスの演技がすばらしい!ラストの笑顔に胸がしめつけられる。

なぜなら同じ笑顔をわたしもしたことがあるから。そして母親に「その笑顔やめなさい、気持ち悪い」と言われたことがあるから。

でもわたしはわかる。彼女の悲哀を。笑いと叫びは似ているのだということを。




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