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岡田武史元監督「遠い夢を追い 近くの目標を見つめ…」
今朝NHKeテレから、私の気をひく会話が聞こえました。それはインタビューに答える岡田武史元監督の声でした。
岡田元監督は、現在、四国サッカーリーグ・FC今治のオーナーであり、FC今治高等学園の学園長にも就任されているそうです。
なぜワールドカップ日本代表監督になったのか。
1998年のフランスワールドカップ出場を目指す中、97年に代表監督が更迭になったことから自分に巡ってきた(監督になったのは日本代表監督が初めてだった)。
就任後、この一戦に負ければワールドカップには出場できないという試合の前日、奥様に電話をされた。
「明日もし勝てなかったら、僕は日本に帰れない。
『日本の国民の皆さん申し訳ございません』と謝ろう」と。
その重圧のなかで、日本代表監督として必死で考えた。
俺ができる事は、いま持ってる力を100%出す以外に以外できない。
ある意味、命がけでやる。
でもそれであかんだったら、自分の力が足らんのやからしょうがない。
でも負けたとしても、絶対俺のせいじゃない。
俺を選んだ会長のせいだ。
こう思った瞬間に完全に開き直って怖いものがなくなった。
そして試合に勝った。その瞬間、「遺伝子にスイッチが入った」と言う岡田元監督。
「そこから自分の人生が変わりだしたんですよ」
「過酷な状況に身をおけば、見えてくるものがある」
その考えが、FC今治高等学園の教育方針に生かされている。
「我々が作ってきた豊かな社会、便利、快適、安全、もっとそれを求める。1つの公園で怪我人が出たら、全部の道具を使えなくなる。こんな守られていて、いつ若い人の遺伝子にスイッチを入れるんだ」
学園ではサバイバル的な野外教育を行っている。その一つが、四国88か所のお遍路。5泊6日の日程で寝泊り食事の準備も生徒が行うという。
他にも、非常に印象強く残る言葉もありました。
「人って自分のために、こんな馬鹿みたいに頑張れないですよ。でもそうやってたくさんの人に力をもらって頑張れる」
「正直言うと、強烈な危機感を持っている。ロールモデルがいないだけではなくて、本当に生きていくのが大変な時代が来ると思うんですよ。
もう今、夏大変でしょう。これからサッカーは夏できなくなると思いますよ。本当に。
次世代に頑張れよ、だけじゃなくて、何かそういう時代を生きていくための力をつけさせたい」
誰も理解を示さなかったサッカー専用スタジアム建設の話も感動ものです。
最後に、FC今治のプロミス(行動指針)の紹介がありました。
「遠い夢を追い 近くの目標を見つめ、今できることに全力を尽くす」
岡田元監督が作った言葉だそうです。
一人の人の強い思いが現実化する話は良く聞きますが、そこに至るまでの努力は本当に凄いです。
皆さんにも、ぜひ見ていただきたいと思い紹介しました。
NHKプラスで何日か見られるはずです。「1月13日午前7時30分NHK eテレ インタビュー ここから サッカー元日本代表監督 岡田武史」