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「今だけ、金だけ、自分だけ」の裏に重要な意味がある

私が、「今だけ、金だけ、自分だけ」の言葉を最初に知ったときは、「その通り」と思いました。
そんな「だけ」の生き方をしていては、人間として「ダメでしょ!」と思ったからです。
きっと、私と同じように感じている人も多いのではないでしょうか。
 
その後、何回となくこの言葉を見聞きするようになり、ちょっと違和感を覚えるようになりました。
この言葉を、そのまま受け入れていていいのだろうか、という思いが出てきたのです。
「だけ」の言葉に誘導され――人が生きていくうえで重要な要素であるはずの――「今」「金」「自分」の大事な意味を、失ってしまうのではないかと感じたのです。
 
ちょっと考えてみましょう。
まず「今」です。今という一瞬は、過去と連続し未来とも繋がっています。私たちはその連続の中に生きています。生きるとは「今」を生きることであり、「今」を粗末にするということは、自分の人生を粗末にするということになります。
日本には「中今(なかいま)」とか「而今(じこん)」という言葉があります。
「今を大切にして生きる」ことを教えています。
「今」というのは、「今」を真剣に生きることであり、「今」に「だけ」がついたことで、大事な意味を知らずに生きてしまってはもったいないです。
「今」は、人が生きるうえでとても重要な要素なのです。
 
次に「金(かね)」です。
現代社会においてお金は大切です。その大切なお金に関して、汚職、詐欺、強盗、脱税、踏み倒し等々不祥事が絶ちません。
お金=悪というイメージさえあります。
お金自体には善悪がないのに、人の行為がお金を悪者にしているのです。
であるならばなおのこと、お金の大切さを学ぶ必要があります。
仕事をしてお金を売るのは、とても尊いことです。
社会貢献等で、金を有効に生かすことで世の中を明るくもできます。
お金は人が生きていくうえで、とても大切です。
 
最後の「自分」です。
上記の「今」も「金」も、自分がどう生きるかに繋がっています。
「自分のために生きる」という言い方があります。
「人のためきる」という言い方もります。
自分ためであっても人のためであっても、行うのは自分です。
寝ることも食べることも、勉強することも仕事をするのも全部自分のためになり、人として成長もさせてくれます。
自分が成長することで、人様のお役に立つことができます。

簡単に言ってしまえば、自分のために自分を成長させることです。
自分が成長すれば人様のお役にも立つことができます。
自分のためであっても、人様のお役に立つためにも、自分を成長させる。
「自分だけ」の「だけ」に騙されて、自分を粗末にしたり自分の成長を忘れては身も蓋もない人生になってしまいます。
自分を抜きにして、絶対に人生はあり得ません。
自分は、他に代わることができない尊い存在なのです。
 
「今だけ、金だけ、自分だけ」は、その重要な意味を私に考えさせてくれました。
さらに、人がより良く生きるためには、人それぞれの人生観、人生哲学が必要であることも徐々にわかってきました。
そして、そんなことをまとめて書籍にしたい思いも出てきました。

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