1SLSD 150μgm食べてみた！
本記事はフィクションです。
1SLSDとは違法薬物であるLSDと似たような作用をもたらす幻覚剤の一種である。本家と比べて化学式が異なるため、未規制、つまり使用しても違法とはならない。
※2025年１月8日現在、1SLSDは規制されていない。
Ｘ(旧ツイッター)にて脱法ドラッグを販売している業者は数多で、1SLSDだけでなく、沢尻エリカでお馴染みのMDMAのアナログやLSDの効能を遥かに凌ぐ幻覚体験をもたらすDMTのアナログも存在していた。また、支払い方法も銀行振込やクレカ、paypayなど多岐にわたり、受け取りも局留めを利用できたりと巷のネットショッピングサイトさながらである。
私は1SLSDの150μgmを一枚購入した。郵便局で受け取り、レターパックを開封すると、小さなパケの中に1SLSDという文字が印字された1cm四方の紙が入っていた。価格は送料込みで約3500円くらいであった。1SLSDを食べる日に備え、パケをアルミホイルで包み、冷蔵庫で保管した。1SLSDは熱や光に弱く、劣化を防ぐためである。
決行当日
※下記の時刻はうろ覚えのため、あくまで目安にしてほしい。
※以下、1SLSDを紙と表記する。
9時
近所の公園へ行き、紙を舌下に入れ一時間ほどベンチに座りながら効果を期待した。しかし、何も起きず、騙されたのか？と落胆しながら帰宅した。
10時
半ば諦め、ご飯を食べた後、横になり眠った。
11時
ふと目を覚ますと、視界にある机が呼吸をしていた。上下にゆっくりと、昼寝している人のお腹のように動き出す。ヌジャベスをエアーポッズで聞いてみるとどういう訳か幼少期の思い出が蘇り、親への感謝を馳せながら泣いてしまった。初めての幻覚体験だったので興奮し、かなりテンションが上がった。ふとスマホのホーム画面を見ると、アプリがうねうねと動いていた。サウンドクラウドに入れていたサイケデリックトランスを聞くと、衝撃が走った。シラフでの音楽を２Ｄとするなら、４Ｄレベルの体験だった。脳内で色々な音が立体的に飛び散るような迫力で、普段意識することのない音まで聞こえて楽しかった。
12時
かねてから紙と創作活動は相性がいいと聞いていたので、絵を描いてみた。シャーペンで白紙にスケッチをしたのだが、スラスラと筆が走る感覚を覚えた。アイデアが湧くというより、無意識に描けるという状態であった。
13時
自慰行為をしてみると、過去最高に快感を得ることができた。シラフでは基本的に坂道を上るように快感が肥大していき、射精の瞬間に数秒の最高頂の快楽を得る、というものである。しかし、いわゆるキメオナでは射精に近づくにつれ快感が急激に強度を増し、射精と変わらないほどの快感になっていた。射精をしたものの、射精したのかどうか分からなかったくらいであった。
14時
煙草を吸おうと思い、音楽を聴いたままベッドから降りると体が勝手に踊ってしまい驚いた。また、紙を食べた状態での煙草はシラフと比べ変化はなかった。窓を開け煙草を吸っているとき、向いにある他所の家の太陽光を反射した窓がとても綺麗に見えてうっとりしていた。
15時
効果が少し薄くなり始めたのでさきほどの公園へと戻った。ベンチに座り風に揺れる木々を眺めていると、自然に歓迎されているという気持ちになった。いうなれば、自己と自然が一体化しているような感覚であった。帰宅途中、古くから人類の命題である人間の生きる意味について思考した。それにより得られた答えは、人生に意味などはなく、他の植物や動物のようにただ生まれては死ぬというサイクルの一部でしかないということであった。
16時
帰宅後、入浴をすると温かさに全身が包まれる心地よさが際立った。
17時
効果が切れ、シラフへと戻った。
振り返ってみると、紙を食べてから約１時間半で効果が始まり、ピークは2時間後から3時間後であると感じた。まとめると紙は創作活動や音楽鑑賞などに向いており、熟考した際には悟りに近しい感覚を享受できる。また、何もせずともドーパミンが放出され一貫して頭がぼーっとしていた。人生においてかなり衝撃的で素晴らしい体験ができてよかった。
注意点としては紙を食べる際、セットとセッティングが重要となる。セットとは気持ちの問題であり、セッティングとは紙を食べる際の場所、環境である。何か思い悩んでいることがあったり、ひどくメンタルが悪化していたりするような状態では紙を食べるべきではない。バッドトリップしてしまう可能性がある。そして、初めて行う際は自室が向いていると思う。人が多い場所や慣れない場所で紙を食べるべきではない。紙の持続性については半日ほどだったため、当日は予定を入れないのは勿論のこと、念のため翌日も空けておいた方がいい。また、空腹の状態で紙を食べると効果を発揮しやすい。
本記事による影響について一切の責任を負いません。