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Childish Gambino ニューアルバム 「Bando Stone and The New World 」

 7月19日チャイルディッシュガンビーノが通算6枚目となるニューアルバム「Bando Stone and The New World」をリリースした。

 今回のアルバムを聴いた率直な感想として、今作は彼自身が新たな挑戦への宣言の様なアルバムなんだろうと感じた。
 つい最近に彼の先行リリースされた「Lithonia」の感想として、とてもロックナンバーな曲であり、新しいジャンルへの挑戦を違和感なく聴き手として感じ取れたと述べた。


 一つ前のアルバム「Atavista」はこれまでの「Because the Internet」、「Kauai」、「’’Awaken, My Love!”」を経た彼の集大成となった作品だと思った。


 しかし今作のアルバムを聞いた時に「Atavista」は集大成でもあり、彼がこれから挑戦する新しい要素を取り入れる為の実験材料のような作品だったのかなと感じた。


 今作はそんな「Atavista」がベースにあると思う。このベースに更なるキャッチーさと彼のポップセンスを含ませた曲がとても多い気がする。特に「Real Love」、「Davocate」、「A Place Where Love goes」はそんな要素がとても強い曲だと思う。


 この様な内容の中でやはり僕がとても関心を寄せた曲はやはり「Lithonia」そして「Running Around」だ。
 ロックナンバーでもありポップパンクなこの二曲は彼の新しい顔がこちらをチラリと見ているほどに違和感ない。しかしとてもインパクトが強い印象を与えるのである。


 そしてもう一つ大きな特徴として、17曲をある今作では殆どの曲が彼1人のボーカルではないということだ。
 約半分がフィーチャリングの曲であり、またそれ以外の曲では女性のボーカルを非常に多く使っている。そしてまたこのバランスが非常に曲のテンポをあげており、依存性を持ってしまう感じだ。

 またフィーチャリングの相手はChloe、Joria SmitthやAmaarae、Fouseeなどの女性アーティストが殆どであり、女性アーティストの歌声のポテンシャルの高さとインパクトの強さに圧倒された。


 この様に今作「Bando Stone and The New World 」はたくさんの角度から聴ける作品であり、まさにニューワールドな彼の世界観を覗けるアルバムだ。

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