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The Dare

 NYを活動の拠点とするハリソン・パトリック・スミスのソロプロジェクト、The Dareが今年デビューアルバム「What’s Wrong With New York?」をリリースする。


 2022年にリリースした「Girls」の強烈なインパクトを受けてから2年経ち、「ついに来たか」と期待を膨らましている。

 にしても現代の洋楽シーンにおいて、ビーン・ステラーやThe Dareにせよ、個人的に大好物なUKの香りを放つアーティストが増えてきており、サウンドだけで出身や拠点を判断する事が難しくなってきている気がする。

 今回紹介するThe Dareは、ハウスやエレクトロをパンクと融合させたオルタナティブと、ものすごい温度感を感じさせる彼のボーカルが、ジョン・ライドンやスロウタイのようなマッドネスな「ヤバさ」を印象に与える。


 これまでに、ハウスやエレクトロが要素としてあるサウンドに、「ヤバさ」を感じる事はあまりなかったが、彼は明確にそのインパクトを与えてくれる。

 彼のデビューシングル「Girls」はこの感覚を一発で分からせるには丁度良い楽曲だ。


 サビ以外も鳴り止む事の無いエレクトロリフが依存性を帯びまくっている。

 そして唾を吐きまくるようなスミスの図太い歌声が、更に曲全体のタイトさを強めていくと同時に、怪しい雰囲気をより一層濃くする。

 クラブで踊り散らかす者、そこで生まれたロマンスに浸る男女、そんな全ての自由を錯乱させる派手な暗闇を想像させられてしまう。

 彼はそんなハウス、エレクトロ+パンクのサウンドで僕たちに笑いながらに牙を剥くのだ。

 まじで最高だ。

こんな彼のデビューアルバムはどんな世界観を見してくれるのか非常に楽しみで楽しみで仕方ない。

しかもなんか顔も時計仕掛けのオレンジで良いよな。





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