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Royel Otis デビューアルバム『PRATTS&PAIN』


 オーストラリア出身のロイエル・マディルとオーティス・パブロヴィッチの2人組からなるデュオバンド、ロイエル・オーティス。

 間違いなく現代で洗練されたインディ・ロックを掻き鳴らしているバンドはこの男達だろう。

 そんな彼らのデビューアルバム『PRATTS&PAIN』が7月18日に満を持してリリースされた。

 『Sofa Kings』の衝撃からどれほどフルアルバムを待ち望んでいたことか。

 本アルバムは、ポストパンク、サイケを巧みに織り交ぜた彼らの飛び抜けたポップセンスひかる作品だ。

 日常も別世界もフェアに掻き鳴らすギターサウンドは爽快で心地よく、自然と愛すべき者や、なりたい自分とは何なのか追い求めてしまうような開放感と疾走感を与える。


 特に「Friend Rice」の、終始スピードを保ちながらも、トップギアにあげるサビには、熱い想い抱いてしまう。

 さらに15曲目に収録されている「Marry Marry Marry Me」は我々をたくみに幸福へと誘なうたまらなく美しいアンセムである。

 16曲50分となる本作、聴いている者たちにたくさんの感情を湧き出させるロマンチックな一枚だ。

 インディ・ロックの新しい1ページをめくる彼らが、この先どんな未来を歩むのか注目していこう。


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