ODD Foot Works ニューシングル『この曲』
今年2枚目となるシングル。
今年2月28日に配信された『台詞』は有元キイチ(Gt.)のボーカルから始まる新鮮なシングルだった。
今作もそんな彼のフィット感を再確認するかのよう始まる。
これまで、ヒップホップをベースに未来的なエレクトロ、ロック、R&Bなど幅広いジャンルを一曲に詰め込んだような自由な楽曲を作ってきた彼らだが、今年配信された2曲はそんな自由に一つの制約を設けたようなコンパクトさが目立つ。
『台詞』ではジャジーな雰囲気を最後まで方向転換することなく奏でるという制約。
今作『この曲』は、オルタナティブを追求したシリアスで覚悟のあるムードを終わらせない制約。
これらの制約が一つ加わったことで、彼らの曲にスタイリッシュでタイトなカッコ良さが生まれるようになった。
そして有元キイチ(Gt.)がボーカルに加わりPecori(Vo.)とのツインボーカルになったことで、今まで自由を表現するような楽曲を奏でてきた彼らが違和感なくこれらの制約を機能させることが出来ている。
このどれもが新しい音の選択肢として成立していることによって、違和感のない新鮮さを感じさせる。
より一層先を進んだポップミュージックを追求し始めたオドフットワークスに期待していこう。