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朝ドラ💁梅ちゃん先生💁
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『梅ちゃん先生』(うめちゃんせんせい)は、2012年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第86作で、2012年4月2日から9月29日まで放送されたテレビドラマ。
2023.07.25
わが心の梅ちゃん先生|看護医療学部長 武田 祐子
梅ちゃん先生をご存じでしょうか。10年以上前になりますが、戦後の東京蒲田を舞台に地域医療に取り組んだ町医者である梅子をヒロインとして高視聴率を得た、2012年に放映されたNHKの朝ドラです。家族、友人、地域の人々に寄り添い、ひたむきに生き、勇気を与える存在として描かれ、東日本大震災の復興支援プロジェクトの一環としても位置づけられていました。
私にとっての梅ちゃん先生は、母の義姉にあたる伯母で女医としての生涯を全うしました。家族が体調を崩せば、いつでも黒い鞄を持って往診してくれました。私が高校の時には父の転勤で両親が遠方に住んでおり、私が外出先で急性腹症を発症した時も伯母が駆けつけてくれました。その温かな笑顔を見てどんなに心強かったことか。
伯母は医師として多忙な日々を送りながらも家族をとても大切にしていました。正月には、祖父母と義姉妹の家族の総勢15名が実家で三が日を過ごし、その寝食を一手に引き受けて切り盛りしていたのが伯母でした。今から考えるとどんなに大変であったことかと思いますが、当時は美味しいご馳走と従姉妹兄弟との楽しい時間が待ち遠しく、そのおかげで今でもいとこ同士の仲が良く、感謝しかありません。
私自身は医療者としての道を考えていたわけではないのですが、ひょんなことから看護学部に入学することになり、折々に伯母が看護の大切さを話してくれたり、励ましてくれたりしました。私の母は専業主婦であり、働く女性のモデルとして尊敬する伯母が私の仕事を喜び、温かく見守ってくれたことが、継続の大きな動機付けとなっていたように思います。
冒頭に紹介した梅ちゃん先生ですが、実在のモデルはなく、東邦大学医学部医学科の前身「帝国女子医学薬学専門学校」の資料を参考に、ヒロインと同年代に入学した蒲田医師会の女医達の体験が台本作りに反映されているそうです。番組のエンディングには「わが街の梅ちゃん先生」のタイトルで、現役女性医師の写真が綴られていましたが、自身の体験を熱心に語り、台本作りに大いに貢献した伯母は、第一回「わが街の梅ちゃん先生」として紹介されました。
大田区のクリニックは閉じることなく伯母は最期まで地域の人々の健康に心を配り、今年2月には不帰の客となりました。伯母の笑顔を思い浮かべるたびに勇気づけられ、「明るく元気に」心が温かくなるのを感じます。
2012年4月2日初回放映時に「患者さんを明るく元気に」
というコメント共に『わが街の梅ちゃん先生』として紹介された写真
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武田 祐子 看護医療学部長/教授 教員プロフィール
出演者
堀北真希
ミムラ
小出恵介
松坂桃李
大島蓉子
根岸季衣
池田成志
大和田伸也
木村文乃
鶴見辰吾
南果歩
高橋光臣
満島真之介
小倉久寛
成宮寛貴
世良公則
片岡鶴太郎
平岳大
高橋克実
倍賞美津子
ナレーター
9代目・林家正蔵
音楽
川井憲次
オープニング
SMAP「さかさまの空」
時代設定
1945年(昭和20年)8月- 1961年(昭和36年)
あらすじ
1945年(昭和20年)、戦争で焦土となった蒲田のバラックに家族6人で暮らしている高等女学生の梅子は、優秀な姉と兄とは違い、勉強は苦手でいつも失敗ばかりし、劣等感を抱いていた。
10月のある日、兄の竹夫が医大を退学して家出。梅子は父親の担当患者だった少女の死をきっかけに医者を目指す。
努力を重ね、医学専門学校へ進学しインターンを経て医師免許取得後、大学病院に就職。医局同士の派閥争いや出世争いに翻弄されながらも臨床と論文作成に励むが、医師不足に悩む地元の人々の現状を知り、さらにはアルバイト先の開業医の言動に影響を受け、大学病院を退職し蒲田の町医者になる。そこでは終末医療、家庭内不和、医療費の回収問題、家事育児と仕事との両立、総合病院との競合・淘汰といった様々な難題と直面する。
一方、医学専門学校時代に出会った男子学生と交際を始め、不器用な恋愛ながらも結婚を意識するまでに至るが、診療所の開業医となった自身と大学病院の勤務医となった彼との価値観の相違と、彼の留学により関係は解消する。その後、兄姉の後押しを受けて、隣りに住む幼馴染みと結婚、出産し、2児の母となる。
また、威厳に満ちた父親をめぐる家族関係も時の移り変わりと共に変化し、わだかまりも修復していく。
これらの経験を経て梅子は、か弱く頼りのない1人の女学生から、町の人々に頼られる立派な一医師に成長していく。
スタッフ
編集
作 - 尾崎将也
音楽 - 川井憲次
演奏 - コンセール・レニエ
主題歌 - SMAP「さかさまの空」
タイトル映像制作 - 山本高樹、西尾巧
医療監修 - 松坂勲
時代考証 - 天野隆子
撮影協力 - 一橋大学、茨城県高萩市、千葉県多古町、千葉県市原市、東京都大田区、栃木県フィルムコミッション
取材協力 - 東邦大学、東京女子医科大学、蒲田医師会
制作統括 - 岩谷可奈子
プロデューサー - 三鬼一希
演出 - 木村隆文、勝田夏子、大原拓、西村武五郎、桑野智宏、長谷知記、鈴木航
語り - 林家正蔵
副音声解説 - 松田佑貴
ダイジェスト版(「梅ちゃん1週間」[注 12]、「5分で梅ちゃん」)ナレーター - 安部みちこアナウンサー
おはようございます。
12月が始まりましたね。
入院されている皆様も明日12/3、明後日12/4には無事退院できそうかは?
病気、怪我が多発する12月、師走が始まりますね。