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プロトレーダーが実践する『やらない』トレードの重要性とは?

「やらないことの難しさ―プロとアマチュアの違い」

こんにちは、皆さん。今日もトレードにまつわる大事なテーマについてお話ししたいと思います。今回は「やらないと決めたら、やらない」という一見シンプルなことが、実はどれほど難しいか、そしてそれがプロとアマチュアの違いにどれだけ影響するかについてです。

トレードの世界では、動く勇気と同じくらい、いやそれ以上に「動かない勇気」が求められることが多いんです。トレードを続けている皆さんならお分かりの通り、相場にエントリーするチャンスは毎日訪れます。でも、そのチャンスを見送ることこそが、実はプロフェッショナルトレーダーの大きな違いだったりするんですよね。


SNSを見て感じるアマチュアトレーダーの典型例

SNSやトレード仲間の会話を見ていると、アマチュアトレーダーの典型的な行動パターンがよく見られます。「毎日トレードすることが正義だ!」とか「1日でいくら稼がないとダメだ!」という無理な目標設定に追い込まれて、根拠のないトレードに手を出す。それで、数ピップス(pips)をかすめ取っては「やったー!」と喜んでいる姿。これ、実はかなり危険な兆候なんです。

なぜなら、こういったトレードの多くは「ポジポジ病」と呼ばれるトレーダー病の一種だからです。この病気、トレード経験が少ない方や、相場に感情を持ち込みやすい人がかかりやすいのですが、要するに「ポジションを持ちたくて仕方がない」という状態です。

もちろん、トレードはエントリーしなければ始まりませんが、「やらない」と決めた時に本当にやらないというのは、アマチュアにはかなり難しいことなんです。ついつい「少しだけ」とポジションを取ってしまい、気づけば大きな損失を出している。これがアマチュアの典型的な失敗パターンですね。


プロは「やらない」を徹底する

一方で、プロフェッショナルトレーダーは「やらない」という決断を徹底します。なぜかと言えば、相場には「意味のある値動き」と「意味のない値動き」があるからです。プロは、意味のない値動きにわざわざエントリーしないんです。

ここでいう「意味のない値動き」とは、例えば、流動性が低い日に相場がふらふらと動いている時や、ファンダメンタルズ主導のテクニカル分析では捉えきれない動きです。こういう相場は、一見して「チャンスだ!」と思っても、実際には獲りに行くべきではないのです。


9つの場所の情報と意味のある動き

さて、「意味のある値動きって何?」と思った方も多いかと思います。ここが重要なポイントなので、もう少し詳しく説明します。

相場には「9つの場所の情報」というものが存在します。これは、チャート上で重要な価格が集中するポイントです。プロフェッショナルトレーダーは、この9つの場所の情報が重なり合っている場所を見つけ、その場所と別の意味のある場所を結ぼうとする動きにエントリーします。これこそが「意味のある動き」です。

例えば、ある特定の価格帯に大量のオーダーが集中していたり、過去に重要なサポートやレジスタンスとして機能していた価格帯が、再び意識されているといった状況です。こうした情報に基づいてトレードを行うことで、相場の動きを合理的に説明し、利益を上げることができます。


アマチュアトレーダーが陥りやすい罠

ところが、アマチュアトレーダーの多くは、この「9つの場所の情報」や「意味のある動き」を見極めることができません。多くの人は市販のインジケーターや自動売買ツールに頼っていますが、これらは相場の本質的な動きを捉えることが難しいんです。市販のインジケーターに従ってエントリーしてしまい、結果として損失を出すことがよくあります。

さらに、市場には「実需」と呼ばれる大口のオーダーが絡む動きもあります。これもテクニカル分析だけでは捉えきれない動きです。実需とは、例えば大企業が為替取引を通じて実際に外貨を購入したり売却したりする動きのことで、これが相場に大きな影響を与えることがあります。私たちプロフェッショナルトレーダーは、こうした実需を合理的に分析することができるので、この動きに乗ることができますが、テクニカル分析だけに頼っているトレーダーには難しいです。


「やらない勇気」を持つために

ここまで読んで、「なるほど、意味のない動きには手を出さないほうがいいんだな」と感じた方もいるでしょう。しかし、それを実践するのは思ったより難しいものです。特に、相場が活発に動いているときや、SNSで他のトレーダーが「大儲けした!」と報告しているのを見たとき、つい「自分もエントリーしなきゃ!」という気持ちに駆られてしまうんですよね。

ここで大事なのは「やらない勇気」を持つことです。私自身もトレードを始めた頃は、つい「今日はエントリーしない」と決めても、何か理由を見つけてポジションを取ってしまうことがありました。しかし、そういうときに限って、相場は予想と逆の方向に動き、損失を出してしまうことが多かったんです。

ある日、そんな自分に嫌気が差して、「今日は絶対に何もしない!」と決意しました。すると、意外なことに、その日はとても落ち着いて過ごすことができたんです。相場を見ながらも、冷静に「今はやらない方が正解だ」と自分に言い聞かせることで、無駄なトレードを避けられたんですね。この経験から、「やらない」という決断がいかに大事かを痛感しました。


ポジポジ病の克服法

では、どうすればこの「ポジポジ病」を克服できるのでしょうか?私の経験から言うと、まずは「やらない理由」を明確にすることが大切です。たとえば、以下のような自問自答をしてみると良いでしょう。

  • 今、この相場は「意味のある動き」をしているか?

  • 9つの場所の情報に基づいてエントリーする理由があるか?

  • 流動性が低い日ではないか?

  • 他のトレーダーに影響されていないか?

こうした質問を自分に投げかけることで、冷静な判断ができるようになります。エントリーしたくなったときに一度立ち止まって考える習慣をつけると、無駄なトレードを減らすことができるはずです。


プロトレーダーになるための心構え

プロフェッショナルトレーダーとして成功するためには、単に「勝つこと」だけではなく、「負けないこと」も同じくらい重要です。特に、無駄なトレードを避け、資金を守ることができるかどうかが、長期的な成功の鍵となります。

もちろん、時には「エントリーすべきかどうか」が非常に難しい判断になることもあります。そんなときは、自分のトレードプランやルールに従い、冷静に判断することが求められます。そして、何よりも重要なのは、相場に対して謙虚であること。自分が「絶対に勝てる!」と思った瞬間に、相場はその期待を裏切ることが多いんです。


終わりに

今回は「やらないと決めたら、やらない」というトレードの鉄則についてお話ししました。プロとアマチュアの違いは、実はこの「やらない」ことに対する意識の差にあると言っても過言ではありません。トレードをしていると、「今こそチャンスだ!」と感じる瞬間が何度もありますが、その中でいかに冷静に判断し、やらない勇気を持てるかが成功への鍵です。

これからもトレードを続ける中で、時には「今日はやらない」という選択肢を取ってみてください。それが結果的に、トレードの勝率を上げることにつながるかもしれません。

それでは、次回もまたお会いしましょう!


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