令和バブルと尾崎豊世代の信念 ~お金だけが正義ではない生き方~
「お金が正義」。平成バブルの頃、よく聞いた言葉だ。あの頃は、経済成長が頂点を迎え、世の中が浮かれ騒いでいた時代だった。社会全体が「お金さえあれば何でもできる」と信じ込んでいた。みんなが高級車に乗って、ブランド品を買い漁って…まぁ、それが当たり前の風景だったんだ。けど、俺たちはそんな時代に育ちつつも、なんか違和感を感じてたんだよね。「本当にこれでいいのか?」って。
思い返せば、俺たちの世代には尾崎豊という存在がいた。彼の歌に、何度も救われたし、何度も自分の中の正義を確認した気がする。「盗んだバイクで走り出す」という歌詞を聞いて、心の奥底で共感したあの瞬間。何かから逃れたい、でもその”何か”が何なのかよく分からない。大人社会に反抗しつつも、自分がその中に取り込まれてしまう恐怖。そんな時代背景の中で、俺たちは「汚い大人にはならない」という信念を持って生きてきた。
でも、気づけば今は令和。時代は変わったと言われるけど、どうだろう。正直、あんまり変わってない気がするんだよね。いや、むしろ令和バブルの方が、平成バブルよりもド派手になってるかもしれない。スマホ一つで金が稼げる時代。SNSやゲームアプリの広告を見ても分かるように、「今だけ、金だけ、自分だけ」という風潮が蔓延してる。モラルハザード、ってやつだ。
例えば、インスタで見かける「簡単に稼げる副業」とか、「100万円が一晩で手に入る方法」みたいな怪しい広告。こういうの、若者の間でもすごく流行ってるんだよね。国民総副業時代とも言われてるし。みんなが稼ぐことに夢中になってる。でも、ふと立ち止まって考えると、何かおかしいって思わないか?これって、平成バブルの再来なんじゃないかって。
そうそう、時代は繰り返すって言うだろ?まさにその通りだと思うよ。令和の今でも、平成と同じように「お金が全てだ」っていう風潮がある。それに、平成の時よりもずっと早いスピードで拡散されてる気がするんだ。SNSを通じて、どこにいてもこの「お金が正義」という価値観に触れることができる。ゲームアプリの広告なんか見ても、一発で金持ちになれる夢を見せてくる。
けど、その一方で面白いことが起きてる。若者たちは、なんとなくこれがおかしいって感じ始めてるみたいだ。最近流行ってる「昭和レトロ」って聞いたことある?古い喫茶店とか、昭和の音楽とか、ファッションとかが、若者たちの間でブームになってるんだよ。尾崎豊を聴き始めてる若者も増えてるらしい。俺たちが感じた「本当の正義って何だ?」って疑問が、今の若い世代にも伝わってるのかもしれない。
でもさ、SNSや副業バブルがいくら流行っても、俺が信じてることが一つある。それは、トレードの知識や技術だけは、自分を裏切らないってこと。これってお金儲けのためだけじゃないんだ。もちろん、稼ぐことは大切だよ。でも、トレードにはそれ以上の意味がある。自分の頭を使って、リスクを計算して、戦略を立てて勝負に挑む。結果がすぐに出ないこともあるし、負けることもあるけど、それでも自分がやってきたことは嘘じゃない。自分の信念に従って動いた結果なんだ。
何より、トレードをしていると、自分自身の成長を感じることができるんだよね。市場の変動に対してどう対処するか、リスクをどう管理するか、それを繰り返すうちに、自分の考え方や判断力が磨かれていく。これはSNSやゲームの広告に乗っかって稼ぐこととは全く違う。自分の力で築き上げた成果だからこそ、どんな結果であれ、後悔しないし、自信を持てる。
それに、トレードには不変の原則があるんだよ。例えば、どれだけ相場が変わろうとも、リスク管理の重要性は変わらないし、市場の流れを読む力はいつの時代も必要だ。それは平成バブルの時も、令和バブルの今も同じだ。だからこそ、トレードの知識と技術は、どんな時代になっても自分を裏切らない。それに依存することなく、自分の道をしっかり歩んでいける。
もちろん、SNSやアプリを使って稼ぐこと自体が悪いわけじゃない。実際、成功してる人もいるし、そこで稼ぐ技術も必要だと思う。ただ、それが全てになってしまうと、本当に大切なものを見失ってしまうんじゃないかって思うんだ。バブルが弾けた時、何が残るのか。平成の時と同じように、令和でも同じようなことが起きるんじゃないかと、少し心配してる。
俺たち尾崎豊世代は、そんな風に時代を見つめながら、今でも自分の信念を貫いて生きている。そして、トレードという仕事は、まさにその信念を守り抜くための手段だと思ってるんだ。トレードには、流行や時代の波に流されることなく、自分自身を鍛える機会がある。SNS投資詐欺がどれだけ流行っても、トレードの知識と技術は、決して俺たちを裏切らない。
これからも、時代は繰り返すだろう。そして、令和バブルが終わった時、何が残るかを見つめるのは俺たちだ。その時、トレードの知識と技術があれば、きっと自分の足でしっかりと立っていられるはずだ。
尾崎豊の「卒業」を聴きながら、そんなことを考えている今日この頃だ。さて、次のチャートでも見て、俺の信念を確かめるとするか。