五月雨の盾


今日も休もう。

足から腿から首からと、脈々と根が私を吸う。

できる限り刈り込んださ。
それでも根はしつこく私と地面をくっつけたがる。

動かなくなって、根は太く大地と絡まり合い、もう足は足ではない。

風が吹くと、薄い体毛が身を任せて靡いて、隣同士てくっついてそれが痒くて
体をつい掻いた。

杞憂だったらしい。

かかか




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