(太い)針生検結果とCT、MRI検査。周囲からの言葉で傷つく。
針生検から2週間後。
詳細は、病院が用意する紙(テンプレ)に先生が書き込みながら説明するスタイル。浸潤性と言われて一気に不安が心を覆いました。
(太い)針生検でわかること
どこのガンか(乳管/小葉)*
浸潤の有無(*から浸潤すると理論的に転移が可能)
何を餌にするガンか(女性ホルモン/特殊な増殖因子)
増殖スピード(30%くらいまでは緩やかと診断される)
組織グレード、核グレード(1(良)~3(悪)で判断)
でも乳ガンは割とすぐ浸潤が始まっちゃうらしいです。
特異なことではないと聞いて少し落ち着きを取り戻しました。
餌が女性ホルモンの場合は、術後にホルモン治療(飲み薬)でホルモン値を下げるという理屈。これは決して悪いことばかりではなく、餌がこのタイプは予後のコントロールがし易いらしい。
そしてこの時点では「転移はなさそう」と言われました。
今後、造影剤CT→造影剤MRI→手術中のセンチネルリンパ節切除による細胞検査へと、何段階も検査を繰り返し、本当に転移がないかを調べていきます。ありがたい。
造影剤を入れてのCT、MRI検査とは
特殊な造影剤を入れて写真を撮ると、ガンが光って映るということを知る。
造影剤CT:他臓器に転移がないか
造影剤MRI:乳がんの程度を立体的に診る
造影剤の種類が違うので、別日の撮影でしたが、感じ方がずいぶん異なりました。造影剤の点滴は腕なのでそんなに怖くない、もし倒れても寝てるからなんとかなりそう(笑)、という理屈から怖がる対象に入れなかったのですが、実はMRIが地味にしんどかった。
CT:造影剤が冷たい。割とすぐ検査が終わった。
MRI:造影剤が温かい。事前に「入れる時に粘膜が熱く感じ、オシッコを漏らしちゃったんじゃないかと不安になることが多い」と教えてもらっていたがその通りだった。あの感覚は嫌なものだった。耳や目なども熱かったが、何よりも全身汗だくになるほど暑い。腰や足の不調で受けるMRIと比べると、かなり長時間入っていた印象。
そしてMRIは、ヘッドセットを付けていてもはっきり分かる緊急地震速報みたいな音が長時間聞こえてきて、結構苦痛でした。
終わってから「暑かった~」と感想を漏らすと「電子レンジに入ってるようなものですからね~」と言われる。電子レンジよりは涼しいけど、原理は一緒か。
敵(ガン)の正体を知ると少し落ち着く
ガンの正体や治療の理屈を教えられるたびに、低空飛行していた心が、中程度まで上がり、心に淡い色が戻ってくるのを感じていました。それは決して安心するという意味ではなく、感情が戻ってきただけのことですが。
知らなかった部分がわかると、へえそうなんだと落ち着く部分もある。
でもそれはそれ。もちろんしんどいし悲しい。でも同僚からは「大して動揺していない」ように感じられたらしい。
人は厄介だなぁと感じた
打ち明けられた相手によっては、事の重大さに比べ、私の動揺が感じられないことが拍子抜けなので「軽く考えているようだけど、自分の母親がなった時は・・」とか「なんかその医者の言うことちょっと心配だなぁ。セカンドオピニオン受けたほうが・・」などと言われました。
悪意ではないため(かといって100%善意なのだろうか)言い返しにくく耐えていた。でもあの頃、やっぱりそういう人と話すのは疲れていた。
ほとんどの友人や同僚の寄り添う気持ちや対応には感謝しかない。でも一部の人からの言葉には、センシティブタームなこともあり、心をヤラれてしまった感があったのも事実です(実際には職場復帰後の方が、彼らとの気持ちのずれに苦しんだのですが)。
◤なので、次回は、周囲への打ち明けの優先順位と、それに対する、ありがたい反応(9割)と不思議ちゃん反応(1割)のまとめです。