Audibleの感想3:聴く速度と思考速度
インプットに価値を見出しすぎていたが、新たな価値を見出したのでまた書き留めておく。
”新たな”というより最初に気づけよというものだが。
感想2 以降で読了(聴了)したもの
プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)
政治学者、PTA会長になる―岡田 憲治
ファントムの病棟 天久鷹央の推理カルテ
技術書の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック
「好き」を言語化する技術
アリアドネの声―井上真偽
読んだことある人であれば、これについて語りだろうなというのが透けて見えてくるだろう。
今回読書で再考するキッカケになったもの
先に、前回の感想をまとめておくと以下の通り。
・感想1の要約:図が多いやつは耳読書に向かない。
・感想2の要約:耳から文字を読み、目で図を読める。(ただし集中読書に限る)
というわけで、2点挙げよう
プロジェクト・ヘイル・メアリー
ゆる言語学ラジオの 積読チャンネルコラボ会 で激推ししていた。
本書はネタバレなしで読むのが最高に良いので、紹介の動画を貼るのは控えておく。
パーソナリティの彼らのように鳥頭なので 忘れやすい私は動画でネタバレを聞いていても、そもそもその内容を覚えてすらいなかったので順調だったのだが。記憶の自信のなさに自信がある人は見てみてもよいだろう。
⇒ゆる言語学ラジオ#256
あらすじ(Amazonページより)
あらゆる科学のフィールドワーク・実験がそこにある。というのが、全力でネタバレ忌避した私の感想だ。
Audibleの感想というタイトルでプロジェクト・ヘイル・メアリーのネタバレを食らうとかいう事故を避けるため感想はやめておこう。
読んで欲しいという気持ちだけページの末尾に折りたたんでおくこととする。とにかく科学徒は今すぐ読んで欲しい。
ファントムの病棟 天久鷹央の事件カルテ
天久鷹央シリーズは、医療倫理や医療過誤を丁寧に扱っていて、考えさせられる作品群だ。
身近に医者くんがいたりするので、彼に時間の余裕があれば読後感想を聴いてみたいものである。
どの順番で読めばいいのかわからないという入口部分が最大の難所ではあるのだが、公式(著者本人)が言う通りどこから読んでも大丈夫なので、気にせず読んで欲しい。
とはいえ気になるという方は、こちらをどうぞ。
今回挙げている ファントムの病棟 は”感動作!”と謳われている。
Audibleの感想3(本題)
なんとなく察されていると思うが、今回の気づきは”Audibleを朗読として体験したとき”に得られた。
遅すぎると集中できず雑念や考え事で集中できなくなるし、早すぎると解像度を超えてしまい、インプットの質が低下する。
私は、1.45倍から1.7倍くらいにして聴いていることが多いが、これでも明らかに目からのインプットより遅い。目で読むのに対し、耳から聴くのではインプットが遅すぎるのだ。しかし、このこの遅さが感情を大きく揺さぶることになる。
目で文字情報を追う場合、思考速度が速すぎて、感情移入する前に突っ走ってしまう場合がある。それでも感動できるのだが、耳からインプットする場合は、朗読の速度で感情が揺さぶられ、文字で読むときより感情移入してしまう。
ある程度先が予想できてしまうのだが、このもたつきがあるせいで涙が止まらない。
プロジェクト・ヘイル・メアリーを読んで欲しいという気持ち(ネタバレしない程度に)
あらすじからも明らかにSFっぽい話だと分かるので、SFであると断定しておこう。
高校あたりから文理とかいうくだらない分類されるが、大学で行うのは間違いなくそのどちらの道に行っても科学だ。
本書は理系の方は間違いなく楽しめるだろうが、文系であっても間違いなく楽しめるだろう。
上下巻合わせて600ページは超えるはずなのでちょっと長いし、なかなか気軽に読んでとは言いにくい。
Kindleだと半額だし(1980円が990円:2024/11/07時点)、Audibleなら無料期間で聞けるし、ぜひ試してほしい。