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SFプロトタイピング「2035年のOne Minutes」

GCP 野本さんが主催する起業家向けSFプロトタイピングに参加して、SF作家小野美由紀先生にご指導頂きながら未来の世界を妄想しました。

短時間でアイディアの発散と収束を繰り返した結果、全く想像していなかった面白い物語が出来たので公開します。

SFプロトタイピングとは
SFを通じて未来を試作、すなわち、プロトタイプし、そこに照準を合わせて製品や事業開発、あるいは組織の変革を行う手法
https://toyokeizai.net/articles/-/433148

前章

今回のワークショップのテーマは「2035年の未来」

手順は非常にシンプル
1.社会,生活,政治など様々なテーマに沿って2035年の未来はどうなっているのか、皆でアイディアを発散
2.自分が気になったアイディアをピックアップし、それを軸にストーリー作成

僕が選んだのは「火星居住プロジェクト開始」
一番ぶっ飛んでいて面白そうだったからです。笑

ってことで火星居住プロジェクトが開始された2035年に、僕の会社で開発している議事録DXサービス「One Minutes( https://one-minutes.com/ )」が、ユーザーの生活とどの様に関わっているか妄想しました。

そのストーリーがこちらです。

タイトル:失敗の価値

細野ジョージ,25才,特に理由はないが日本で働いている。

本業の傍、学生時代の友人たちとサービスを作って潰してを繰り返している。今まで10個以上のアイディアに挑戦してきた。
全てのプロジェクト経緯はOne Minutes上で記録している。打ち合わせ内容を自動で要約してくれるし、プロジェクト概要も自動でまとめてくれるので、今はプロジェクトに必須のツールだ。

おっと、もう19時だ。
そろそろ「火星の土地売買プラットフォーム」プロジェクトの定例が始まる。確かVR会議室は『σ』だったはず、、、今日は皆に良い報告があるんだ。

どうやら皆もう集まっているようだ。

「ジョージ、何か嬉しそうな顔をしているね。何かあったのかい?」
イギリス人と思われるヘンリーが尋ねてきた。
”思われる”と言うのは、まだ私たちは直接会ったことがないからだ。学生時代から同じ授業を受けていたが全てVRだったし、2035年現在では珍しいことではない。

「最近One Minutesで自分たちのプロジェクトを売買できるようになったの知ってる?火星居住プロジェクトの議事録公開と合わせて新しく始まったらしいんだ。」
「へえ、それで?」
ングウェニアが聞いてきた。彼はアフリカ人らしいのだが、普段使っているアバターは中世ヨーロッパ人だ。

「僕たちが最初にやったアバター自動作成のプロジェクトの議事録が売れたんだよ。まあ値段は安いんだけど、意外と好評価だったから次からもっと高値で売れる」
「え、あれ大ごけしたやつじゃなかったっけ??」
ヘンリーが訝しがっている。
それもそうだ、あれは大失敗したサービスだったのだから。

「そうなんだけど、どうやらアイディアの立ち上げから失敗の理由まで書いてあるのが評価されたらしい」

正真正銘、失敗に価値がつく時代がやってきたようだ。

後述

まさか議事録DXサービスがプロジェクトドキュメントの売買プラットフォームのアイディアに飛躍するなんて全く考えていませんでした。笑

ストーリー作成後に2035年までの年表も作成したので載せておきます。

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2021年-2025年までは毎日考えているからポンポン出てきたけど、それ以降を考えるのに苦労しました。
起業家は長期ビジョンが必要だと分かっていても、普段短期思考に陥ってしまっていることを痛感した次第です。。。

このSFプロトタイピングはチームメンバーで長期ビジョンを共有するのにとても役立つと感じたので、これからquintetにも中心メンバーが増えてきたら皆で挑戦してみようと思います!


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