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すべてがFにならなかった場合の対処法18

おはよう
昨日も寒かったね

1万時間の法則、という理論が、少し前に流行った
どんなことでも1万時間続けたらプロになれる、という理論だったと記憶している

のちに作者が、あれは間違いです、と言ったらしいけれど、
毎日粛々と同じことを繰り返すことで、
何かを得られるような気がしている

物書きではないが、
文章を書いてお金をもらう職業についていた
今は依頼を受けていないから、過去形だ

1日に何時間も言葉を並びかえる作業をする
もやもやとしたイメージを言葉に変えて、
その言葉たちを狙い通りに見えるよう配置して、
並びかえたり、交換したりする作業だ

こう書くと、
あまり面白くなさそうに聞こえるけど、
それなりに楽しかったし、お金ももらえたから、
しばらく続けていた

文系の勉強がよくできたわけでもない自分が、
どうして文章でお金をもらうことができたかというと、
それは、ずっと何かを書いていたからだろうと思う

学生のころから漫画を描いたり、
クロスワードパズルを作ったりしていたし、
高校生以降になると散文を書きはじめた
何も目的がない、ただの文で、
記録のような、空想のようなものだった

そのときは、まさか将来、自分が文章を仕事にするとは思っていなかったけれど、
向いているんだなと時々感じることがあった
それは苦ではなかったからだ
時間を忘れることができた

前に、ふと有名になった人を紹介するテレビ番組が深夜にやっていて、
そこでは、有名になった「きっかけ」がまるで空から降ってきたかのように紹介されていた
こういうのをテレビでは、
「運命の出会い」と表現したりする

何もせず「運命の出会い」によって、
有名になったりお金持ちになったりした
と演出したほうが、
面白く楽しく感じるからだろう
テレビ番組の話題にふさわしいと思う

でも、そういった人たちは、
「運命の出会い」という神かがり的な奇跡があって才能を発揮したのではないことがほとんどだ

毎日粛々と準備していたから、
ここぞ、という場面で発揮することができたんだし、
ここぞ、という場面も自分で作っていることが多い

年齢が若いうちは、時間も体力もある
これから何者にもなれる
今、なんとなく続けていることでも、
いつか何かになる
自分を諦めない限り

今はただひたすらに好きなことをしてほしい

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