回覧版 わてト隊レポート NO. 1
いやー実に力入りますね。力が、なにせ記念すべき、第1号の、わてト隊レポートですからね。しょつぱなからこけると、最後までこけてしまいますからねぇ。
力み過ぎて車の中で、へ をこかないように久保田君!などと、また、訳の分からない意味不明の物を書いて、御下劣なレポートには、したくない!かといって、くそ真面目な堅苦しい物も書かない。(書かないのではなく、書けないのが正しい)
しかし、私は、声を、大にして、言いたい「ゲゲゲのキタロウではなく、下下下の路線で、突き進むのだあー」と、一人寂しくのたまうのであった。
[ 犠牲者 ]
グフフフ、ウフ、などと無気味に笑いながら犠牲者は、誰にしたろうかエッエッエッと、たくらんでいる。
Ken'sなどと、自分の作ったルアーにハトリーズみたいに、いかにもそれ風にサインを入れている男いる。
彼の名は、クボタ ケンジ (今回の犠牲者は、君だ)
通称アーノルドクボタ、決してファンキークボタの雰囲気じゃない。
身長六尺二寸 (どうだ参ったか何センチかなぁと、考えてしまった人は、人は、まっどうでもいいっか!)
手も足も、それなりに長いのだ。手などどうでもいいが、足が長いのは許せない。さて、許せないと言えば、Ken’sというルアー名称も許せない。
かっこいいからだ「俺の場合はよぉう、ルアーに付ける名前なんてよぉう、どうせ俺の名前はよぉう、大作だしよぉう」と、私はふてくされたくなってくる。
どうもアーノルドクボタの事を書くと、逆に私の方が犠牲者化してしまうのである。いかんいかん!気を取りなおし彼を第1号の、犠牲者してしまわなければならない使命感に、私は、一人燃えるのであった。
彼は今、流行の伝染病から立ち直ろうとしているのである。病名は、医学専門用語でいえば、[フルイアン·バサダー·スッパストライキャ·ホシィーデホシィーデ]と、長い病名が付いている。
そして、彼の此の病気は、未だに治っていないどころか、わたくしドクターサキの診断によると、「実は、立ち直ろうとしているのではなく、深く深く此のホシィーデホシィーデ病に、犯されているのですよ奥さん」と、言う事になる。(なんで奥さんと言う事になるのかどうか、よく分からないが..)
誠に此の病気は、伝染病で有るが故に、始末が悪い。此の病気に犯されたアーノルドクボタは、日夜かどうかは知らないが、私にも確実に、毎日毎朝毎に感染させようとしているのであーる。
ここで私は、此の伝染病とはいったいどの様な症状なのか?そして我々人体に及ぼす影響等というような説明、解説を(病名を見たら大体察しはつく)アーノルドクボタの実例を元に解説します。
彼は私を見下ろし、(六尺二寸だから)「いいな、いいな、ほしいな」と、ひらがなで念仏のごとくささやくのである。私は、危うい所で難を逃れたが、悲しいことに、グへへと下品に笑う松ちゃんと、上目使いの吉田にとりついてしまったのだ。
肉体的な痛み、かゆさ、辛さはないが、金銭的な痛みがキッチリと襲って来るから馬鹿には出来ない。また、感染した病人のそばに居る人々(友人、知人、恋人、彼女、女房子供等)常に危険にさらさけている。
「病人の個人的価値観など、わたしには、到底理解出来ないわ、そんな物、欲しがってどうするん」などと、冷たくあしらう人々でさえ(この場合女性が多い) 一週間もこの病人と過ごすと「しかたないわね、そんなに欲しいなら買いなさいよ」というようになる。
[ホシィーデホシィーデ伝染病] の、 副産物的感染病 [慢性ドウデモイイワ カタル]という、身も心もただれる病気になってしまうのだ。
アーノルドクボタの [フルイアン·バサダー·スッパストライキャ·ホシィーデホシィーデ] は、彼の物質的満足感が満たされると共に治ってしまうのだ。しかし、新たに彼は、なになにが [ホシィーデホシィーデ] 伝染病に犯されつつある事実を、知ってか知らずか、上目使いの吉田がオールドルアーを見つけて来た事を、眼鏡を人指し指で上げながら私に報告してくれた。
次回の犠牲者は、一体誰か?
[鼻声語尾不明確男]なのかは、私の気分次第なのだ。
わてト隊レポートは、基本的に1992年度、今年の釣行報告なのだが、私の独断と偏見及びSM指向と思考で発行しているから、記念すべき第1号だからといって、是が非でも、釣行紀を載せなければ成らないという事は、断固として有り得ないのだ!どうだ!どうだ!
㊙︎次回予告
1、犠牲者(不明)
2、超過激マスターベーション的釣行紀
3、連載わてらのバスフィッシング 文 羽鳥正希 (パロディー風に、書こうと思っているが、突如として変更する事も十分ありえる)
お詫
誤字 脱字 むちゃくちゃな文章のいいまわしなど、多々有りますが何卒お見逃しのほど、お願いいたします。
1992年3月6日 崎向大作
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『わてト隊レポート』 マガジン
『わてト隊レポート』という30数年前に 綴られた文章群(1992年3月初版発行) 『わてト隊』 とは・・『わてらは、トップにこだわり隊』…
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