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ブロン依存症の私
皆さんお久しぶりです、リスカ了です。
最近は書くことがなく読む専に徹していました。更新がありませんでしたがフォロー外さないでくれた皆さん、更新を待っていてくれた皆さん、本当にありがとうございます。
さて、本題に入ります。今回はブロンODについての記事を再チャレンジしてみます。以前ブロンODについての記事を前編と後編の2つ書いたのですがどちらとも公開停止にされてしまいまして…。
※決してODを推奨しているわけではありません。
私がブロンODをはじめたのは2021年の6月からです。きっかけはODをしているほとんどの方がそうだと思いますがSNSです。ブロンをODするとキマることができると知り、即Amazonでブロンを購入。届くまで期待と不安でずっとそわそわしていました。数日後届いたブロンを前にしばらく「本当に大丈夫だろうか(ODなんかして大丈夫なわけないだろ)」とドキドキしていました。そして意を決して20錠一気にODしました(初回は20錠がいいと書いてあったので)。大体1時間後に効果が現れてきました。やけに体がぽかぽかしてきて頭がふわふわする、しかしボーっとするわけではなく頭には楽しいことが次から次へと浮かんでくる。横になり布団にくるまり、ただその状態を楽しんでいました。昼前にODし、夜まで効果は続きました。めちゃくちゃ幸せでした。言い忘れていましたがブロンは84錠入りと60錠入りがあり、このとき私は84錠入りを買いました。翌日残りの64錠を一気にODし、数時間後に嘔吐しました。(いきなり飲みすぎたと後悔しました。)それから私はすっかりブロンにハマりました。近くのドラッグストア、ショッピングセンターの中の薬局をはしごし、Amazonでも買い漁りました。ブロンは法律で1人一瓶までしか買えないと決まっています。はじめは一度に20錠程でしたがどんどん耐性がついていき、一度に60錠飲むようになっていきました。つまり一度に一瓶、またはほぼ一瓶飲んでしまうということです。なのでほぼ毎日ドラッグストアに通っていました、1日に数回行き、レジの店員が変わったのを見計らって1日に何個も手に入れていました。Amazonでも同様に1人一瓶までしか買えません、なのでブロンと同成分が含まれている類似の咳止め(具体的な商品名を出すと公開停止にされそうなので伏せておく)を3種類見つけ出し、何度も購入しました。なかには120錠入りのものもあり、重宝していました。もう毎日が無敵状態でした。2021年の6月〜9月が人生で1番幸せでした。大体昼前にODし半日経ち、夜効果が切れたら病院で処方されている睡眠薬を飲んですぐに寝ていました。私は昼前に起きていたので、起きている間はほぼずっとキマっている状態でした。ずーっと布団で楽しいことを考え続けていました。ただそんな毎日もそう長くは続きませんでした。9月に入ったある日、私はふと「もっと長い時間キマっていたい」と思いました。そしてその日私は適量を見誤りました。96錠一気にODしてしまいます。午前10時にOD、最初は何事もなく楽しい時間が過ぎていきました。が、午後2時を過ぎたあたりで急に妙に動悸が激しくなってきました、明らかに過呼吸とは違う息苦しさに襲われ、このとき私は重大な過ちを犯したことに気づきます。とにかく吐き出そうとトイレに駆け込み、指を喉に突っ込みますが、パブロンゴールドを水で溶かしたような黄色いドロドロした苦いものが少量出てきただけでした。外の空気を吸おうとベランダに出ますが、どんどん激しくなる動悸に苦しくなる呼吸。危機を感じ救急車を呼びました。生まれてはじめて救急車を呼びました。玄関でどんどん近づいてくる救急車の音を聞いていました。救急隊員の方にブロンを大量に飲んだことを伝え、担架のようなものに乗せられそのまま救急車に乗せられました。バイタルを測られ、頻脈を起こしていると言われました。すぐ近くの当時通院していた市民病院に運ばれることになりました、揺れる救急車の中で「私はどうなるんだろう」と考えていました。救急外来に到着し、やたら広い中にベットが1つ、その横によくわからない機械がたくさんある部屋に運ばれました。当時の主治医以外に他の医師と看護師が5人ほどやってきました。バイタルや酸素濃度を測られ、採血をされ、私はカフェイン中毒を起こした事が判明しました。ODをしてから時間が経っているので胃洗浄ができず、活性炭というものを飲むことになりました。それは何かというと炭を溶かした液体です。飲むと身体の中の薬を吸収し、排泄を早める効果があるそうです。めっちゃ不味くて紙コップ1杯飲むのにかなり時間がかかりました。それからブロンを身体から抜く必要があることと頻脈を起こしていて非常に危険ということでHCUに入院することになりました。エレベーターにベットごと運ばれ、HCUの個室に運ばれました。その時看護師に、ここが何処かと今日が何月何日かわかるかと言われました。何処かと何月かはわかりましたが、何日かはわかりませんでした。補液を大量に点滴し、少しでも早くブロンを尿で身体から抜くというやり方をする説明されました。バイタルも常に測定し、人差し指に酸素濃度を測る機械を噛まされました。このとき午後5時半を過ぎたあたりでした。そして丁度このとき急に呼吸と重い身体が楽になりました。「あれ?何ともなくなった、もしかして救急車呼ばなくて大丈夫だった?」と思いましたがそんなわけありません。すぐにまた呼吸と身体が苦しくなりました。(何故一瞬楽になったのか今でもわかりません)動悸と息苦しさに加え吐気も襲ってきました。異常発汗が止まらず、身体中がとにかく苦しかったです。トイレに行くときはナースコールを押して車椅子で連れて行ってもらいました。とにかくブロンが早く身体から抜けてくれと思って苦しさに唸っていました。もちろん夜は一睡もできませんでした。幸いバイタルも安定し、翌日の昼過ぎには退院できることになりました。その頃には身体もだいぶ楽になっていました。退院時、母に迎えに来てもらい家に帰りシャワーを浴びてその日は眠りました。これでもうブロンは懲りたと思いますよね?しかし私はHCUを退院した2日後、またブロンをODしました。救いようがないですね。その日はいつもより少なめに50錠飲みました。飲んで数時間後に動悸が激しくなり、息苦しさも現れました。いつもより少ない量なのに何故!?と思い、怖くなり訪問看護に電話し緊急訪問に来てもらいました。結果バイタルや酸素濃度に問題はなし、動悸と息苦しさの理由は看護師からなんと「リスカ了さんはカフェイン中毒を起こした後遺症でカフェインに過剰に敏感な体質になってしまったんですよ」と告げられました。それはもう大変なショックでした…。看護師の言葉の通りで、カフェイン中毒を起こして約3年が経った今でもエナジードリンクすら気をつけて飲まないといけないような状態です。母にもこの事が伝わり、ブロンが買えないようにと所持金を没収されました(1000円だけは持たせてもらっている)。しかしこんな状況と身体になっても私はブロンを諦めませんでした。どんだけ懲りないんだって話ですよね。まずブロンを買うお金はどうしたかというと、近くのブックオフで持っている本、ゲーム機、ソフト、フィギュアなどをことごとく売り払い換金しました(もったいないですね)。飲む量は30錠なら大丈夫と気づきました。30錠より少ないと効果が得られず、それを超えると苦しくなる、というわけです。そうこうしているうちに今に至るというわけです。一番最後にブロンをODしたのは9月の中頃です。その時は「おジャ魔女どれみ」の見習いタップというコンパクトの玩具を売り、お金をつくりました。元は万単位したのにたった2千円でした。でも狂った私は「ブロンが一瓶買える!」と思い躊躇せず売り払いました。そして今閉鎖病棟に入院しているというわけです。ブロンを飲むようになってから毎年何度も閉鎖病棟に入院しています。その結果学校に通えず22歳になった今でも高校2年生です。結論を言うと、ODは一度覚えたら一生やめられません。依存症は不治の病です。私はもしかしたら救急車を呼んだあの日運が悪ければブロンで死んでいたかもしれません、いいえ、運が良かったから今生きていられるんです。こんな恐ろしい経験をしてもやめることができないものなんです。カフェインに過敏な体質も一生治ることのない後遺症です。もしODをしようかと思っている人は絶対にやめましょう。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。また次の記事でお会いしましょう。