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#4 不登校①私を支えてくれたこと
不登校時代、周りの目が気になることが多くありました。そんな中で私を支えてくれたこと。今回はそこに触れてみたいと思います。
両親
当時介護士として勤めていた母は、私の状況に合わせて時間の融通がききやすい仕事に転職してくれました。
結婚しは、母となり、働く身でいる今となっては、この決断がいかに大きいものかよくわかります。世帯収入やライフプランが変化して、家計をは圧迫する可能性もある中で、両親の判断と母の選択に感謝しかありません。
不登校だった私は、気がつくと母の配送の仕事について行きました。ルート配送している間、助手席に同乗しているのですが、別段会話が弾むわけでもなく、そこにいるだけでいいという自分の存在意義を認めてもらえているようです、居心地の悪さを感じることはありませんでした。
父も母も登校を強くし要らなく、待ってくれていたのもとてもありがたかったです。
(私自身が母の立場になってみて、同じ状況を考えると、とても忍耐のいる時期だったと思います。正直、私の性格上、同じように接し続けることができるものか…自己成長しなければならないと感じます。)
友人
私の場合は幼馴染です。
恥ずかしながら、私は友人が多くありません。だからと言って寂しい、とか、辛い、という気持ちもありません。
幼馴染は2人。成人するまでに長く付き合いたいと思った友人は1人。
計3人のうち、今も関係が続いている1人は、不登校時代も変わりなく私との関係を続けてくれていました。
正直なところ、不登校時代の心底沈んだ私のメンタルでは、そんな幼馴染のことを鬱陶しい、五月蝿い、という感情を抱いていたことも…今考えるととても傲慢で失礼な考え方です。当時の自分にビンタを喰らわせたくなります。
この友人は、私が悪性ホジキンリンパ腫で治療を行っていた時も、適度な距離で応援してくれました。
本
小学生の頃から休み時間や就寝前にも本を読み込むほど、読書の時間が好きでした。
アンデルセンやグリム童話、伝記、赤毛のアンシリーズ、ハリー・ポッターシリーズ、コリン・ウィルソン、澁澤龍彦などなど。
映像作品がきっかけで石田衣良、嶽本野ばら。
自伝やエッセイ集、ライフスタイル本、旅行紙。
漫画ではあしべゆうほ、いがらしゆみか、萩尾望都、竹宮惠子、矢沢あい、よしながふみ、中村明日美子などなど…。
カテゴライズに偏りが作品かもしれませんが、それらの作品たちが鞄や手元に一冊あるだけだ、私な心の支えでした。
自宅から公立図書館まで自転車で約30分。
時に向かい風の抵抗を受け、時に天候が急変しても、静かな図書館で時間を過ごせるのならなんてことはありませんでした。
好きな作家だけでなく、目についた作品を手に取れ、必要時貸出手続きもできる。
金銭的に余裕のない不登校生徒にはとてまありがたい環境でした。
音楽
Classic、Jazz、Queen、Beatles、Bruno Mars、SMAP、Kinki Kids(現DOMOTO)、堂本剛(ソロプロジェクト)、サザンオールスターズ、GLAY、L'Arc〜en〜Ciel、Mr.Children、中島美嘉などなど。
周囲の影響や映像からの影響で聴くようになった音楽。
CDプレイヤー、CDラジカセ、MDプレイヤーで、音楽を私や耳に届け、支えてくれました。
今でもその頃に聴いていた音楽を耳にすると、とても懐かしい気持ちになります。
演劇(観賞)
1番はじめに某テニス漫画のミュージカル化がされたのは2003年だそうです。
同級生から教えてもらい、当初は苦手意識があったにも関わらず、1番ハマったのは私でした。
いわゆる初代という世代からファンで、でも金銭的に遠征できる費用もなく、DVD発売を待って観賞していました。
出演メンバー関係から好きになった演劇ユニット、メンバーが出演している作品などを、アルバイトができるようになってからは演劇観賞のため1人遠征していました。(今でいう推し活ですね)
目を背けたいことと遭遇したとき。
何かに躓いてしまったとき。
自分の立ち位置に迷ったとき。
過去に観劇した作品のキャラクターたちの台詞が、今も自分にエールを送ってくれています。
結婚、出産というライフステージの変化の中で、演劇観賞の機会は大幅に減ってしまいました。
子供が興味を持った時、時間を取れるようになった時は1シーズンに一作品くらいのペースでこの趣味を再開したいものです。
この記事の最後に
私の不登校時代に支えとなっていたものについた書き残して出してみました。
これらの支えは、性別、年代、環境などによって人それぞれ異なるかと思います。
音楽、美術、スポーツ、漫画、小説、ゲーム、TV、PC。不登校でも勉強は好きという方もいるでしょう。
のめり込みすぎて戻っては来られなくなるのは困ってしまいますが、支えとなるものは自分の軸を形成することにも繋がります。
あなたの今日という日常が、未来のあなたに繋がら糧となりますように。
固い自分語りの文章に最後まで目を通してくださり、ありがとうございました。
清水あさこ