見出し画像

『侍タイムスリッパー』⚔️🎥は映画館で観るべし!

※少しだけネタバレあります

単館スタートから全国拡大公開となり、気になっていたので早速近くの映画館へ馳せ参じることにしました。

まず、自主制作ということですが、東映京都撮影所の協力もあり、そんなチープさは感じませんでした。タイムスリップものの王道を少しひねった感じの脚本がとても面白い。

とにかく主演の山口馬木也さんが江戸時代の武士にしか見えませんでした。朴訥な会津藩士を本当に可愛く熱く演じられていて、そこがこの映画の大きなポイントかなと。同じく、共演の冨家ノリマサさんも素晴らしい演技で大いに物語を盛り上げてくれます。あと、助監督役の沙倉ゆうのさんが可愛い(しゃべり方と声が渋谷凪咲に似てる)。



物語は、江戸時代から140年後の2007年にタイムスリップした武士が時代劇の斬られ役として活躍するというお話ですが、前半はコメディ中心、後半は、「ある出来事」以降シリアス要素が多めになるので、観てるこちら側は感情の振れ幅が大きくてすごく楽しめます。あと、ラストあたりにとんでもないシーンがあり、館内は100%静まり返ります。私も息をするのを忘れてしまいそうでした。


江戸時代の田舎侍が「生き残るために」2007年の京都で斬られ役として奮闘する姿と、この時点ですでに斜陽になりつつある時代劇というジャンルが「生き残るために」情熱と矜持を持って藻掻く姿が重なり合う後半は涙なしには観られませんでした。


私はサブスクでいろいろ映画も観るけれど、面白そうな映画が公開されれば一人でも遠くても観に行きます。観客の1人として笑ったり泣いたり拍手したり手に汗握ったりできるあの空間が何より大好きです。

この映画はあの伝説の斬られ役俳優の福本清三さんに捧げられてもいます(エンドロールに英語で名前が流れます)。


もっともっとこの映画をたくさんの人に観てもらいたいので、ここはあのエミー賞をもらった真田広之さんからも一言があれば嬉しいのですが。規模こそ違え、「時代劇を残す」という思いは同じでしょうし。

最後に。
この映画、サブスク待ちしている貴方、もったいない! 映画館で観てこその映画だと断言致します。

4.8/5

#侍タイムスリッパー #真田広之さんにも観てほしい

いいなと思ったら応援しよう!