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満足度が高まる 転職活動の進め方 Part1  

はじめに

転職活動は、進め方の順序をきちんと踏まえると、遠回りに見えても実は無駄がなく効率がいい。

そして結果に対して納得ができ、満足感も高まると感じる。

キャリア相談に来る方の中には、転職活動を何から始めたらいいのかわからないという方も多い。

そこで満足感が高まる転職活動の進め方について、数回に分けてお伝えしたい思う。1回目(Part1)は全体の流れについて。

以下の「転職活動全体の流れ」は一見当たり前にみえるが、この一つ一つについてコツがあるし、面倒だがおろそかにはできない。

例えば「1.自己分析」を飛ばして「2.希望条件の明確化」から始めたとしたら、少しずれた条件を設定してしまうだろう。そのずれた条件で「3.求人情報検索」をしても、マッチングせず時間と労力が余計にかかることになる。

転職活動全体の流れ

  1. 自己分析

  2. 希望条件の明確化

  3. 求人情報検索と応募先選定

  4. 履歴書・職務経歴書の作成と応募

  5. 面接

  6. 採用

それぞれについて概要をお伝えするが、より詳しいポイントについては別記事で書いていく予定。.

1.自己分析

転職活動における自己分析とは、自分に何ができて、どんな経験や実績があり、どんな価値観を持ち、自分を取り巻く環境はどういうものか等を深く掘り下げる作業。例えば・・・

  • 仕事経験の棚卸し作業。経験した会社ごと、特に仕事内容については詳細に書き出していく。また実績も書き出す。棚卸し作業の中で、自分の得意不得意、成功体験、失敗体験から得たものについても色々と気づきが出てくると思う。この作業は後の応募書類の作成にも活かせるので時間をかけて取り組みたい。

  • 自分の今いる環境を考える。子育て中または介護があるなら仕事との両立可能な時間を徹底的に考える。また自分のもつ資源(子育てや介護をサポートしてくれる人や施設やサービス)をリストアップしていく。

  • 価値観や興味を知る。自分は何を大切に生きているのだろうか。何に興味があり、どんな仕事をしている時に満足度が高いのだろう。そして将来の進みたい方向性はどこかを考える作業。

2.希望条件の明確化

1.の自己分析を元に、自分がどんな働き方をしたいのか、明確にする作業。例えばキャリアチェンジを目指すのか、給与アップを目指すのか、子育てとの両立を目指すのか。。。実は多くの人にとって、前職を辞めた理由が大きく関わるところ。

条件を考える時、主に次の7項目についてじっくり検討したい。

  • 就業時間と残業可能時間: (例)9:00〜17:00(残業1時間程度可)

  • 通勤時間(通勤可能範囲):(例)電車又はマイカー通勤で30分以内

  • 雇用形態:(例)正社員

  • 職種:(例)経理事務員

  • 給与:(例)月収 22万円以上

  • 扶養内で働くか:(例)扶養は外れる

3.求人情報検索と応募先選定

2.で明確にした条件をもとに求人を探していく。求人を検索する方法は、今やネットがメイン。探す人の属性によって検索するサイトも異なる。例えば20代向け、30〜40代向け、女性向け、業界別、職種別、地域別パート等。

求人サイトによって得意分野も異なるため、自分の条件に合ったサイトを3〜4つ程度絞り、面倒でも毎日検索してみること。またSNSを利用した活動ができるサイトもある(WantedlyやLinkdin等)。

求人は出会いであり、タイミングがとても大事。積極的に情報収集し、できることならキャリアコンサルタントに相談しながら効率的に進めていきたい。探す手間を惜しまない人が最後は勝利すると感じる。

4.履歴書・職務経歴書の作成と応募

応募先が決まったら、1.の自己分析で書いた情報を元に、履歴書・職務経歴書を作成していく。パソコンで作成し、履歴書はJIS規格のものを推奨。ハローワークのサイトに行くと、履歴書のExcelファイルをダウンロードできる。

応募先の企業について企業サイトや業界動向をよく調べることは、応募するに当たり最低限のマナー。また応募先の企業ごとに自分の経歴の何とマッチングしているのかよく考え、志望動機や自己PRをまとめていきたい。

そして出来上がった書類は必ず第三者に目を通してもらうことをお勧め。誤字脱字がある場合、採用側にとっては不安材料となる。とにかく見やすい、読みやすい書類を心掛けたい。

5.面接

面接への対策も1.の自己分析を活用していきたい。面接が決まったら、想定質問に対する答えを準備していく。質問ごとに自己分析で書いた内容を吟味し、応募先企業の求める人物像と自分のどこがマッチングするのか考えてみよう。

6.採用

今までの苦労が報われる瞬間。そしてどこで終わりにするのかもよく考えたい。採用された企業で頑張るのか、またはもう少し希望条件に合う企業を探し続けるのか。最後の瞬間まで「自分をよく理解」していることで満足度の高まる転職活動につながると思う。

終わりに

1〜6までの転職活動の流れで、3.求人検索〜5.面接までは何度か行ったりきたりと繰り返すことになる。

転職活動の期間は、早い人で2〜3週間で決まるし、長いと半年以上という人もいる。転職活動は、常に自分が何を優先させたいのか、を考え続ける時間でもある。どうしても譲れない部分、妥協できる部分を整理しながら活動を進めていきたい。

転職活動の満足度を高めるために大事なこと。それは「自分をよく理解すること」(自己分析)だと思う。今回は転職活動全体の流れをご説明したが、2回目(Part2)からはそれぞれのステップについて大切なポイントを書いていきたい。


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