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「帳簿で経営が変わる!」中小企業が成長するための会計術活用術

中小企業や小規模事業者にとって、日々の経営活動の中で大切なのは「安定した利益を出すこと」と「持続可能なだけの現預金を用意しておくこと」です。しかし、その基盤を支える「会計帳簿」の重要性を軽視していないのでしょうか?実は、会計帳簿を正しく付け、活用することで、経営全体の質を高める効果が期待できます。 本記事では、会計帳簿が中小企業の経営力をどのようにアップさせるのかについて記載します。


1. 経営状況の「見える化」が実現する安心感

会計帳簿は、事業の健康診断書のようなものです。収支を記録し、整理することで、次のような「見える化」の効果が得られます。
(1) 売上と利益の認識
どの商品やサービスが利益を生んでいるのか、どの取引先が売上に大きく貢献しているのか、 などにより、強みを伸ばす経営判断が可能になります。
(2)無駄なコストの発見
毎月の支出を適正に記録することで、削減できる無駄なコストが浮き上がります。例えば、「使っていないサービスのサブスクリプション料金」や「過剰な在庫」の発見により無駄を削減ができます。
(3) キャッシュフローの認識と予測
「月末に支払いが重なりそう」、「翌月の売上が厳しそうなので預金残高が減りそう」など、資金繰りの問題を事前に発見し、対応することができます。

2. 経営判断の質が向上する

帳簿にあった数字は、過去の結果を示すだけではありません。未来の経営判断を支える「根拠」となります。
(1)価格設定や仕入れの最適化
帳簿データをもとに、利益率の低い商品やサービスを見直したり、原価を重視するための仕入れ先の変更を検討したりすることが可能です。
(2)データに基づいたマーケティング戦略
過去の売上データを分析することで、「繁忙期」や「特定の商品の売れ行きが良い時期」を把握できます。
(3) 長期的な投資計画が立てられる
適正に帳簿が付けられると、事業の優先順位や必要資金を計画的に準備した上で、設備投資や新規事業への挑戦が可能となり、リスクを抑えた経営を実現することが可能です。

3. 帳簿管理を効率化する3つのヒント

 忙しい経営者にとって、「帳簿を付けるのに時間がかからない」と感じることも多いはずです。そこで、効率的に帳簿管理を行うためのヒントをご紹介します。
(1) クラウド会計ソフトを活用する
クラウド型会計ソフトを使えば、日々の取引を自動で帳簿に反映できます。全体的にデータが取り込まれるため、手作業の負担が軽減されます。おすすめのクラウド会計ソフトは、「freee(フリー)」、「マネーフォワード クラウド」、「 弥生オンライン」があります。
(2) 定期的に帳簿習慣にする
「まとめて帳記」は効率が悪く、ミスも起こりやすい毎日または週に一度、1時間程度の時間を確保して記帳習慣を意識しましょう。
(3) 専門家に依頼する
税理士と契約し、帳簿管理を一部または全部依頼するのも効果的です。プロに任せることで正確性が向上し、経営者は本業に集中できます。

4.おわりに

会計帳簿が未来志向の経営のはじめの一歩となり、 正しい帳簿管理は、過去や現在の経営状況を記録するだけでなく、未来の可能性を広げるツールになりますので会計帳簿の重要性を改めて認識していただけると嬉しいです。


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