祝祭にふさわしいワンアスの大名曲カジャ 「가자(LIT)」
はじめに
直近のnoteでは、ワンアスのメンバーの魅力について書いていましたが、今回のnoteでは、大好きなワンアスのパフォーマンスについて書きたいと思います。なかでも2019年リリース、個人的にもっともすきな3本の指に入る大名曲、가자(LIT)。読み方は「カジャ」、意味は「行こう」。この曲は驚くほどパワーを秘めた曲である・・・それについて思いの丈を書いてみたいと思います。
力の入った公式MV
まず第一印象…とにかくお金と労力がかかってるな…
舞台セットも衣装も豪華ですばらしい目の保養。この色彩、大好きです。
楽曲について
韓国の伝統楽器を用いた楽曲で、オルス!オルス!のような掛け声が随所に入っている伝統的なテイストのアップテンポな楽曲。歌詞の意味というよりも、掛け声と祭り囃子みたいな、グルーヴ感命の曲に思っています。
有識者の方の日本語訳を見ますと、「大きな声で叫べ」「大きな太鼓を鳴らし、一発かませ、道をあけろ」「ラッパが聞こえる」「今夜は月がきれいだな」ほぼ、こんな内容の繰り返しなんですけど、なんか癖になるんですよね
カムバ期のパフォーマンス
カムバ期のオープニング、銅鑼の音とともに男たちの膝にのって登場する私たちの姫さま(ファヌン)の信じられないかわいさをご覧ください
カムバ期のパフォーマンスもどれも雅なお祭りの感じがあってよいのですが、2020年に出演したロードトゥキングダム(ロトゥキン)というサバイバル番組でさらなる展開を見せます。
2020年のロードトゥキングダム
このロトゥキンの際にはワンアスのこと、まったく知らなかった私ですが…
衣装の早替えあり、韓国伝統芸能ありの大団円。
このロトゥキンverから間奏に月を見上げるコレオが入るようになった(のだと思うのですがあってますか?)
これってBTSでいうところのIDOLじゃないですか?それも伝説のMMA2018の。BTSのIDOLは、アイドルであることを自ら再定義する、ルーツとアイデンティティを明確に打ち出した力強い楽曲です。
(参考)大好きなMMA2018 BTSのIDOL
大ジャンプが加わったテコンドーver.
ロトゥキン後に、間奏部分でテコンドーの殺陣が挿入されているこのバージョンが公開されました(あってますか?)。より一層見どころが追加されて進化していきます。
お祭りの曲なんだけどただ明るく楽しい、ではない、おどろおどろしい雰囲気、妖しい月の描写、迫力ある構成、そしてなにかしら降臨させる、そんな雰囲気の映像作品です。このような表現が、まさに舞台でも見せられる、これがワンアスのすごいところなんですよね。
まるでお芝居を見ているようなステージ
こちらは昨年の事務所ファミリーコンサートでのLIT、ファヌンfocusのファンカムです。私が沼落ちしたきっかけのひとつと言えます。
こうして見ると、4〜5年前のカムバ期はもう少し優雅なお祭りの感じだった印象が、いまのステージは何か風神雷神的なものを呼び寄せるパワーが増してるように思います。まさにステージは生き物。伝統芸能、演劇とかミュージカル好きの人ハマると思うんですよね。
なんか思い浮かぶ「山月記」
※個人の感想です
これは、私の勝手な印象ですけど、この曲の表現が、月が満ちるにつれて人の心を失い虎になる、みたいな描写の中島敦の「山月記」を思い出します(概念)。間奏でメンバーが月を見上げるコレオが、人ではないものへスイッチ入る感じがしてゾクッとするんですよね。そして霧の中から飛び出してくるファヌン扮する虎(ですかね?)、キターーーーーーとこぶしを突き上げたくなります。
ファヌン自身ものこの曲が大好きだと言ってますね。
ワンアス韓国伝統音楽3曲メドレーが最強
こちらは、去年から今年にかけてのワールドツアーで披露されていた韓国伝統音楽の3曲メドレーのファンカムです。
(引用失礼します)
Intro:창(窓:Window)+Luna(月下美人)+Lit (カジャ)
この優美さと力強さ、何かしら胸にひっかかる感じがたまらんです
ちなみにIntro:창(窓:Window)Feat.최예림
公式MVもゾクゾク感満載で最高なのでぜひ
「赤月図 君を探して死ぬこともできない」ぐうぉーーーなんだそれはーーー(血反吐)案件です
言わずもがなLuna 月下美人MVも美しいです
こうして振り返ると韓国伝統風楽曲3曲とも「月」がテーマなんですよね。
ワンアス、「月」のモチーフが信じられないくらいうまいのです。美しくも、神秘的にも、妖しくも、狂気をはらむふうにも使われていて。
なおかつ、ワンアスのファンダム名であるトゥムン(To Moon)・・・
彼らはファンのことをお月様と呼んでいるのもなにかとても不思議です
もしやファンソングでもある?
LITの中で何度も出てくる「おぬるたりちょっくな(今夜は月がきれいだな)」は月がファンだとすると、ファンソングでもあるのかしらと思いました。アイラブユーを「月がきれいですね」と訳したのは夏目漱石でしたっけ。韓国人の彼らには直接関係ないとは思いますが、たりちょっくな!にはファン(お月さま)への愛情表現が少なからず含まれているように感じます。
この曲の最後にマンネのシオンがドデカボイスで「おぬるたりちょっくな!!!」ときめるのを聞くとにっこりしてしまいます😊
ステージ、それは一期一会のお祭り
これはバンタンにも思ってたことですけど、アイドルのステージにはあやしげな祭りのような魂の解放があるんですよね。真実なのか虚構なのか、そのあいまいさのなかで光を放ってます。ひとは常に正しい存在ではいられないから時には何かに狂うことが必要でそれを引き受けるアイドルさんはプロフェッショナルなのですよね。
昔から、伝統芸能や神楽やまつり太鼓がだいすきな私がアイドルにハマった理由が自分でわかる気がするし、なかでもワンアスの、そしてこのLITという曲に魅了されるのもわかる気がします。
「芸能というものはとても古い。元来雨乞いに歌や踊りが使われていた。政治にも宗教にも癒やされない魂がある、それを癒やすのが祭であり芸能。その流れにアイドルがある…(大意)」みたいな話を、以前アイドル評論家の中森明夫氏がしてました。そんなことを思い出します。
おわりに
このnoteでは、ワンアスの「가자(LIT)」のもつ曲のパワーについて書きました。
このLIT(カジャ)は、よくできた楽曲と演出で、ステージと客席でのエネルギーの交換が行われ、進化を続ける驚くほど力のある曲だと思っています。まさに伝統芸能みたいに演じ続けてほしい一曲です。
次のロトゥキンではLITを超えるステージをお見せします、と番組の予告動画でソホが言ってましたね。
(引用失礼します)
どんなものを見せてくれるつもりなのか、ステージの天才と称される彼らの力を信じて応援したいと思います。
ワンアス、カジャ~!
#kpop #ONEUS #ワンアス
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