茂木選手の人的保障選手を予想してみた
12月5日(木)、東北楽天からFA宣言した茂木栄五郎選手の東京ヤクルト移籍が決定しました。茂木選手はチーム内年俸ランキングにあてはめると、Bランクとのこと。いわゆる人的補償が発生することとなります。今回は東京ヤクルトのプロテクト選手28名と人的補償において指名される選手を予想していきます。
まず、東北楽天の現状を考えると、投手が足りないということになります。チーム防御率がリーグ最下位であることを考えると何らかの補強が必要なのですが、5日現在補強の動きはありません。もう一つ大きな補強ポイントが捕手。現時点で支配下登録されている捕手はわずか5名。しかも打率2割を超える選手は安田選手のみということもあり、人的補償で獲れるのであれば獲得したいポジションとなります。その反面、宗山選手を獲得できた内野手は人材豊富。そのため、内野手を狙う可能性は低いと考えます。外野手については辰己選手はいるものの、内野手ほど盤石ではないため、プロテクト漏れの選手によっては獲得がありそうです。以上の傾向を踏まえ、予想していきます。
※投手
プロテクト選手(13名)
清水 昇、奥川 恭伸、木澤 尚文、吉村 貢司郎、山野 太一、小川 泰弘
田口 麗斗、山本 大貴、大西 広樹、小澤 怜史、高橋 奎二、坂本 拓己
丸山 翔大
プロテクト漏れ(15名)
石山 泰稚、石川 雅規、星 知弥、松本 健吾、石原 勇輝、高梨 裕稔
柴田 大地、金久保 優斗、山下 輝、原 樹理、長谷川 宙輝、宮川 哲
竹山 日向、阪口 皓亮、今野 龍太
※捕手
プロテクト選手(6名)
古賀 優大、中村 悠平、松本 直樹、内山 壮真、鈴木 叶、橋本 星哉
プロテクト漏れ(1名)
中川 拓真
※内野手
プロテクト選手(5名)
赤羽 由紘、山田 哲人、長岡 秀樹、西村 瑠伊斗、村上 宗隆
プロテクト漏れ(9名)
川端 慎吾、宮本 丈、北村 拓己、太田 賢吾、北村 恵吾、小森 航大郎
武岡 龍世、増田 珠、伊藤 琉偉
※外野手
プロテクト選手(4名)
並木 秀尊、丸山 和郁、塩見 泰隆、澤井 廉
プロテクト漏れ(3名)
西川 遥輝、濱田 太貴、岩田 幸宏
当サイトの予想は以上となります。正直主力と有望若手のプロテクトが精一杯となり、中堅選手が全くプロテクトできていません。またベテラン選手にプロテクト枠を回せなかったため、石川選手や石山選手、川端選手がプロテクト漏れとなっています。プロテクトの有無を迷ったのが坂本投手。松本投手とどちらをプロテクトするか悩んだのですが、伸びしろをあまり感じない松本投手を外し、有望株である坂本投手をプロテクトとしてみました。その他ですとファームのエース格である阪口投手についても、枠の関係からプロテクト外となっています。
昨今の人的補償選手に選ばれる傾向としては、①中堅の中継ぎ投手、②実績はないものの将来有望な選手となります。①の代表例を挙げるのであれば、美馬投手の人的補償で東北楽天に移籍した酒居投手が該当します。②の代表例を挙げるのであればオリックスに移籍した西川選手の人的補償で広島に移籍した日高投手が該当。これらの傾向を踏まえ、人的補償に指名されそうな選手を考えていきます。
①で挙げられる中堅の投手ということであれば、星投手か高梨投手が指名されるのではないでしょうか。星投手は150キロ超えの速球がある一方、調子の波が激しいこともあり、通年で活躍できていません。高梨投手は先発でそれなりに試合を作れるものの、こちらも年間通じた活躍ができていません。
②で挙げられる有望若手ということであれば、竹山投手が該当します。昨年までは不調でしたが、今シーズン終盤ではファームで150キロ近い速球を連発。来年こそはという投手ということもあり、人的補償で指名される可能性はありえます。阪口投手については来年こそ一軍でという投手ですので、こちらも指名される可能性があります。その他としては内野手は充実しているため、指名はないと考えプロテクトを外した武山選手も該当します。
人的補償選手として指名される選手として、上記で挙げた選手に加え、松本投手や金久保投手、宮本選手あたりではないかと予想します。いずれの選手が指名されても流出となるとチームとしての影響は大きいと考えます。決まったことということもあり今更ですが、Bランクの茂木選手を人的補償ありで獲得するというのは、リスクがとても大きいと言わざるを得ません。