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投資する前にまず家計簿!

このエッセイは、最近「NISAを始めた」「そろそろ投資を考えたい」と思っている皆さんに向けて書いています。

投資を考えるきっかけは人それぞれ。

「将来が不安だから少しでもお金を増やしたい」
「投資で働かなくても生きていける生活を目指したい」

そんな思いを抱いているかもしれませんね。

この記事を読み終えたとき、あなたは次のことがわかるはずです。

1.投資を成功させる前に必要な「本当の準備」とは何か。

2.家計簿という地味なツールが、実は最大の味方である理由。

3. 手取り収入の80%以内で生活する重要性とその実践方法。

さらに、この記事を読めば、「投資だけじゃダメなんだ!」と納得していただけるでしょう。

そして、少しだけクスッと笑ってしまう瞬間もあるかもしれません。

まず、「お金の流れ」を知らずして、資産形成はあり得ない

さて、突然ですが、こんな話を聞いたことはありませんか?

「給料が上がっても、なぜか貯金が増えないんだよね…」

これ、結構多くの人が悩むポイントです。

たとえば、あなたが月30万円の手取り収入を得ているとします。

そのうち、どれくらいを家賃や生活費に使っているか、正確に把握していますか?

「えーっと…大体20万円くらいかな?」

この「大体」が曲者なんです。

実は20万円と思っていた生活費が、よくよく家計簿をつけてみると25万円だった、なんてことはよくあります。

つまり、自分のお金の流れを把握しないまま投資を始めても、それは地図なしで山登りをするようなもの。

結果、「あれ、全然投資に回せるお金がない!」となり、投資どころか家計が破綻するリスクすらあります。

「収入の80%以内で生活する」黄金ルール

ここで紹介したいのが、「手取り収入の80%以内で生活する」というルールです。

これは、シンプルながらも非常に効果的な生活スタイル。

たとえば、手取りが30万円なら、そのうち24万円で生活を完結させるということ。

残りの6万円を貯蓄や投資に回せば、将来的な資産形成における「種銭」となります。

この種銭があるからこそ、投資が効果を発揮するわけです。

「でも、24万円で生活なんて無理!」と思った方。

まずは、家計簿をつけてみてください。

意外と、見直せる支出があることに驚くはずです。

「無駄遣い」はどこに潜んでいるのか?

たとえば、家計簿をつけたら次のような事実に気づくかもしれません。

・サブスクで毎月2,000円払っているけど全然使っていない。

・毎朝のコンビニコーヒーで500円、月15日で7,500円。

・電気を消し忘れる癖で光熱費が高い。

これらを見直すだけで、月1万円以上が節約できる可能性があります。

つまり、家計簿は「自分のお金の使い方」を知るための診断書なのです。

医者が体調を診断するように、家計簿でお金の流れを診断する。

健康管理と同じくらい大事な「お金の健康診断」です。

家計簿が「投資力」を育てる理由

資産形成において投資は確かに重要です。

でも、投資で成果を上げるためには、「どれだけ投資に回せるか」がカギを握ります。

たとえば、月3万円を20年間、年利5%で投資するとどうなるでしょう?

元本は720万円ですが、運用益を加えると約1,230万円になります。

一方で、月1万円しか回せない場合は、20年間で約410万円。

同じ年利でも、投資に回す額が違うだけで、大きな差が生まれるのです。

この「投資に回す余剰資金」を生むのが、家計簿であり、80%生活ルールです。

「家計簿なんて面倒」と思った方へ

「でも、家計簿って面倒そう…続けられる気がしない。」

確かに、家計簿をつけることに対して抵抗がある人も多いでしょう。

でも、今はアプリで簡単に記録できる時代です。

銀行やクレジットカードを連携させれば、自動で収支を分類してくれる便利なアプリもあります。

これを活用すれば、手間は大幅に減ります。

また、全てを細かく記録する必要はありません。

大まかなカテゴリごとに支出を把握するだけでも、大きな成果が得られます。

想定される反論への回答

「家計簿をつけても、お金持ちになれる保証はないよね?」

確かに、その通りです。

家計簿そのものが直接的にお金を増やしてくれるわけではありません。

しかし、家計簿は資産形成の「基盤」を作ります。

基盤がなければ、いくら投資のテクニックを学んでも応用できません。

「収入が少ないから80%以内生活なんて無理!」

これもよくある声です。

しかし、収入が少ないからこそ、支出を管理する必要があります。

収入に応じて節約ポイントを見つけ、少しずつ余剰資金を生み出すことが大切です。

最後に:投資の前に、まず家計簿を

投資は確かに大事です。

でも、その前に、家計簿をつける習慣を始めてみませんか?

地道な努力が、将来の経済的な自由と安心をもたらします。

「収入の80%以内で生活する」というルールを実践し、余剰資金を作る。

そのお金を投資に回すことで、資産形成がスムーズに進むでしょう。

今日から家計簿を始めてみてください。

未来の自分がきっと感謝してくれるはずです。

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