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毎月5万円、20年後に何が起きる?

―資産運用ってなんだか難しそう」と思うあなたへ―

資産運用に興味はあるけれど、どこか身構えてしまう。

そんな方は多いのではないでしょうか?

「投資には専門知識が必要」とか、「リスクが高そうで怖い」というイメージを持っている方もいるでしょう。

また、「株や投資信託の話を聞くたびに、結局どこから手をつけたらいいかわからない」と感じる人も少なくありません。

この記事は、そんな「投資初心者」の方や「資産運用に興味があるけれど踏み出せない」方に向けたものです。

この記事を読み終えるころには、シンプルな積立投資がどれほど強力な資産形成手段であるか、その理由と実例を知ることができます。

投資に興味を持つ人も、まだ一歩を踏み出せていない人も、ぜひ最後までお付き合いください。

難しい話はしません。

誰でもできるシンプルな方法が、どれほどの成果をもたらすかを一緒に見ていきましょう。

毎月5万円、20年間の積立投資が生む「魔法」

まず、具体例を挙げてみましょう。

もし2003年から2023年までの20年間、アメリカのS&P500という株価指数に連動するインデックス・ファンドに、毎月5万円を積み立てていたらどうなったでしょうか?

答えは驚きです。

元本1,200万円(5万円×12か月×20年)が、最終的には6,193万円に成長していました。

これは、投資した金額の約5倍以上です。

では、S&P500ではなく、全世界株式インデックス・ファンドに同じ条件で積立投資をした場合はどうでしょうか?

こちらも見事な結果で、元本1,200万円が4,454万円になりました。

つまり、S&P500ほどではないにせよ、元本の約3.7倍に増えている計算です。

ここで重要なのは、どちらの結果も「特別な投資テクニック」を使ったわけではなく、ただコツコツ積み立てを続けただけだという点です。

「特別な時期だっただけでは?」という疑問に答える

「それはたまたま、株価が上がり続けた20年間だっただけじゃないの?」

そんな疑問を抱く方もいるでしょう。

確かに、株式市場は短期的には上下します。

リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のような暴落を経験している人も、株のリスクを心配してしまうかもしれません。

しかし、ここで重要なのは、長期的な視点です。

S&P500の過去100年近いデータを見ると、平均的な年間成長率は7~8%(インフレ調整後)です。

これには、暴落した年も含まれていますが、それでも長期的には経済全体の成長を反映して株価が上昇しているのです。

さらに、1926年から2021年までのS&P500のデータによれば、20年間投資を続けた場合に損失が出たケースはゼロです(出典:Morningstar)。

つまり、「長期」で投資を続ければ、短期的なリスクを大きく減らせるのです。

「リスクが怖い」という心配にどう答えるか?

「とはいえ、株価が下がったら損をするんじゃないの?」

これは投資を始める前に、多くの人が抱く不安です。

確かに、株式市場は上下動します。

でも、20年という長いスパンで見れば、短期的な上下は「一時的なノイズ」にすぎません。

たとえば、リーマンショック時にはS&P500が約40%下落しましたが、その後の回復は目覚ましく、数年で暴落前の水準を超えました。

長期的に投資を続けることで、こうした「暴落」の影響を乗り越えることができるのです。

しかも、積立投資は「ドルコスト平均法」の効果を活用できます。

これは、株価が下がったときには安く多く買え、株価が高いときには少しだけ買うという仕組みです。

これにより、価格変動の影響を和らげることができます。

「複利の力」を知れば、投資がもっと楽しくなる

次に、「複利」という投資の最大の武器について説明しましょう。

複利とは、投資で得た利益が再び投資され、その利益にもさらに利益がつく仕組みです。

イメージとしては、小さな雪玉を転がし続けると、だんだんと大きな雪だるまになるようなものです。

S&P500の年間成長率7%を基に計算すると、元本1,200万円は20年で約3.87倍、つまり6,193万円になります。

この成長の多くは、複利の効果によるものです。

「お金がお金を生む」という現象が、時間をかけることでどんどん加速していくのです。

5万円も積み立てられない」という人へ

ここで、「毎月5万円なんて無理」という方もいるかもしれません。

実際、家計の状況によっては、毎月5万円を捻出するのは難しい場合もあります。

でも安心してください。

積立投資は少額からでも十分に効果があります。

たとえば、毎月1万円を20年間積み立てて年7%で運用した場合、最終的な金額は約520万円です。

元本240万円に対して、約2倍以上に増えています。

少額でも、コツコツ積み立てていけば、複利の効果を活用することができます。

「小さな一歩」が将来の大きな成果につながるのです。

「未来の自分」に贈るプレゼント

積立投資の本質は、「今の自分が未来の自分にプレゼントを贈る」という考え方です。

毎月5万円を積み立てることで、20年後には6,000万円を超える資産を築ける可能性がある。

これは、未来の自分が老後の生活や趣味、旅行などに自由に使える「選択肢」を手に入れる手段です。

もちろん、投資にはリスクがありますし、未来は誰にもわかりません。

それでも、シンプルで一貫した方法を続けることで、時間と複利の力を味方につけることができるのです。

あなたが今日始めた一歩が、20年後に大きな笑顔をもたらしてくれるかもしれません。

難しいことは考えず、「未来の自分」のために、小さな一歩を踏み出してみませんか?

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