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資産形成の基本は公的保険を知ることから!

資産形成をしたいと考えていても、何から始めれば良いのか分からない人は多いでしょう。

そこでお勧めしたいのは、まず日本の公的保険制度をしっかり理解することです。

日本の社会保障制度は他国に比べて非常に充実しており、この制度を土台に資産形成を行うことで、無駄を削減し、効率的な計画が可能になります。

公的保険を「基盤」として活用し、民間保険はその補助として位置づけるべきです。

しかし、多くの人は逆に民間保険を主体に考え、公的保険を補助と見なしています。

これでは資産を効率よく増やすことはできません。

公的保険制度を正しく理解し、賢く活用することが、無駄のない資産形成の第一歩です。

公的保険制度を基盤に資産形成を進めるステップ

1.公的保険のカバー範囲を確認する

まず、自分が加入している公的保険でどこまで保障されるのかを確認しましょう。

例えば、健康保険には高額療養費制度があり、医療費の自己負担額には上限があります。

また、遺族年金や障害年金といった制度も、家計を支える重要な支援です。

このような公的保険が提供する保障内容をしっかり把握することが基本です。

2.不足部分を民間保険で補う

公的保険ではカバーしきれないリスクについては、必要最小限の民間保険で補うことを検討します。

例えば、収入保障保険や医療保険など、ピンポイントで自分や家族に必要な保障を確保することが重要です。

民間保険に加入する際は、掛け捨てタイプのものを選ぶべきです。

必要以上に多くの民間保険に加入することは避けましょう。

3.浮いた資金を資産形成に回す

公的保険をしっかり理解し、過剰な民間保険を見直すことで、毎月の支出を削減できます。

この浮いた資金を投資や貯蓄に回すことで、資産形成を効率よく進めることができます。

投資先としては、全世界株式インデックス・ファンドが良いでしょう。(互換としてS&P500インデックス・ファンドでも問題ない)

お勧めのインデックス・ファンドを一つ挙げると、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』です。

このインデックス・ファンドは信託報酬が0.05775%と非常に低コストであり、一本で全世界に幅広く投資可能です。

まさに投資の王道と呼べる商品です。

誤解が生む「無駄な出費」

多くの人は「保険=安心」と考え、必要以上に民間保険に加入してしまいがちです。

しかし、保険はあくまで「リスクヘッジ」の手段であり、「資産形成」の手段ではありません。

特に、貯蓄型保険に多額の資金を投じることは注意が必要です。

手数料や運用効率の観点から、それらの資金を投資信託や株式などの資産運用に充てたほうが効率的である場合が多いのです。

例えば、貯蓄型保険の手数料は40%〜80%だと言われています。

もし仮に手数料が80%であるなら、保険料1万円を支払うと8,000円が保険会社や代理店へ渡り、残りの2,000円のみが実質的な保障として使われることになります。

これでは資産が増えるはずがありません。

公的保険をベースにするメリット

◼️コスト効率が高い

公的保険は税金や社会保険料で運営されており、民間保険に比べて費用対効果が高いです。

民間保険で同じ保障内容にすると、保険料がかなりの高額になります。

同じことを民間の保険会社で実現するのは難しいでしょう。

◼️制度が安定している

国が運営しているため、長期的に安定した保障が期待できます。

公的保険が破綻するということは、日本が破綻する時です。

ちょっと考えにくいですよね。

◼️家計全体の見通しが立てやすい

公的保険を基盤とすることで、収入や支出の予測が立てやすく、無理のない資産形成計画を実現できます。

反論とその答え

Q. 公的保険だけでは危険ではないですか?

A. 確かに、公的保険ではすべてのリスクを完全にカバーできるわけではありません。

しかし、それを補うのが民間保険の役割です。
必要以上に大きな補償を求めるのは非効率です。

Q. 投資は怖いし、リスクがあるんじゃないですか?

A. 投資には確かにリスクがありますが、全世界株式インデックス・ファンドは分散投資によるリスク軽減が図られています。

さらに、長期運用を前提とすることで、一時的な市場の変動に惑わされずに資産を増やすことができます。

Q. 公的制度は将来縮小する可能性があるのでは?

A. 将来的な社会保障の縮小リスクはありますが、それでも現在の日本の公的保険は世界的に見ても充実しています。

縮小を考慮しても、現状のメリットを活用しない理由にはなりません。

また、縮小の可能性はあっても、廃止はまずないでしょう。

まとめ:「攻め」と「守り」のバランスを!

資産形成の成功は、効率的に「守り」と「攻め」を分けることにかかっています。

✔️公的保険を「守り」の基盤とし、

✔️民間保険で必要最小限の補強を行い、

✔️浮いた資金を全世界株式インデックス・ファンドへ投資して「攻め」に回す。

この考え方を徹底することで、資産形成を効果的に進めることができます。

日本の社会保障制度という強力な味方を最大限に活用し、無駄のない資産形成を始めましょう。

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