株式市場の流行は10年ごとにやってくる⁈
株式市場にも流行がある。
その流行は、ファッションや音楽のように10年ごとに入れ替わることが多いのだ。
これを知っておくだけで、今後の投資計画が立てやすくなるかもしれない。
とはいえ、もちろん「流行」と言っても服を選ぶようにはいかないので、慎重にいきたいところ。
では、実際の歴史を振り返ってみよう。
1950年代は、なんと「西ドイツ株」が絶好調だった。
1960年代になると、「米国株」がその地位を引き継ぐ。
次の1970年代は「金鉱株」が脚光を浴びた時代だ。
1980年代は、日本が世界を席巻した「日本株ブーム」。
そして、1990年代には再び「米国株」が輝き、2000年代には「新興国株」が勢いを増した。
2010年代には、やはり米国株が市場を支配。
こうした周期を見ていると、次の2020年代はどうなるのかが気になるところだ。
米国株の覇権は続くのか、それとも他の国が躍進するのか?
個人的な見解としては、米国株以外のものが流行するのではないかと感じている。
たとえば、「インド」や「バングラデシュ」などのフロンティア市場が注目されている。
いわば、アジアのニューカマーたちが世界経済を席巻するかもしれないのだ。
米国株が低迷したらどうする?
「いや、米国株が低迷するなんて怖すぎる…」
そう感じた人もいるだろう。
確かに、2020年代に米国株が低迷する可能性はある。
だが、もしそうなっても心配する必要はない。
むしろ、これは「積立投資」する人にとってはチャンスなのだ。
米国株が安くなった時にしっかり買い続けていれば、次に米国株が再び流行したときに莫大なリターンを得ることができる。
たとえば、2030年代に米国株が再び脚光を浴びるとする。
そのとき、ずっと買い続けていた人は「安く買って、高く売る」ことができる状態になっている。
逆に、もし2030年代に米国株の流行が戻らなかったとしても、20年間コツコツと積み立てていれば、ある程度の資産増は期待できる。
もちろん「億万長者」にはなれないかもしれないが、2000万から5000万程度の資産が築ける可能性は高い。
それも悪くない話だ。
なぜ米国株に期待するのか?
「でも、なぜそんなに米国株にこだわるの?」
そんな疑問も湧いてくるだろう。
答えは簡単だ。
米国は、2100年まで人口が増え続けると予測されているからだ。
人口が増えるということは、経済成長の基盤がしっかりしていることを意味する。
また、EV(電気自動車)やAI(人工知能)といった未来技術の分野でも、米国は世界をリードしている。
これらの技術が今後ますます普及し、ITと同じように社会インフラ化すれば、米国企業はますます成長するだろう。
特にAIは、まさに「21世紀の電力」のようなものだ。
AIが普及すれば、どの国の企業もそれを使わざるを得なくなる。
その結果、IT企業のように米国のAI企業が大きく成長し、再び米国株に好景気が訪れるかもしれない。
「いやいや、そんなのただの予想じゃないか!」
もちろん、その通り。
予想はあくまで予想に過ぎない。
しかし、これまでの歴史が示しているように、米国株は長期的に見れば成長している。
積立投資を続けていれば、結果的に勝てる可能性は高いのだ。
全世界株式インデックス・ファンドが最強!?
それでも「予想なんて当たるわけがない」と思う方には、もう一つ賢い選択肢がある。
それは「全世界株式インデックス・ファンド」への投資だ。
これなら、一つの国や地域に賭ける必要がない。
つまり、世界経済全体の成長に乗っかることができる。
たとえば、以下のようなインデックスファンドが挙げられる。
✔️eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
•投資対象:全世界47カ国の大型・中型株式
•信託報酬:0.05775%程度
•銘柄数:約3000程度
このファンドを購入しておけば、米国だけでなく新興国、先進国、フロンティア市場すべてに分散投資できる。
これこそ、「株式の流行」を一切気にしないスマートな投資法だ。
未来の市場を予測するのは難しい。
だからこそ、全世界に分散して投資することで、どの国がブームになっても、その恩恵を受けられるのだ。
投資を長期的に見れば安心できる
「でも、こんなに未来が不確定なら、投資なんて危なくない?」
そんな心配もわかる。
しかし、過去のデータを見ると、長期的に投資を続けていれば、ほとんどの場合でプラスになっている。
たとえば、1980年代に日本株が絶好調だった頃に投資していた人も、バブル崩壊を経ても資産を増やすことができた。
また、ITバブルの崩壊やリーマンショックを乗り越えた米国株も、長期的に見れば大きく成長している。
積立投資は、いわば「ゆっくり確実に進むカメ」のようなものだ。
目先の市場変動に左右されず、コツコツと投資を続けることで、将来的な利益を得ることができる。
もちろん、途中で焦って投資を止めてしまうと、この効果は失われてしまう。
だからこそ、20年、30年という長期的な視点で見て、じっくりと資産形成を進めていくことが大切なのだ。
結局、株式市場の流行を追いかけるのも一つの方法だが、確実な方法は、長期的な投資と分散投資に尽きる。
予想は外れることが多いが、全世界に目を向ければ安心して投資できるはずだ。
次の世代にもしっかりと資産を残せるかもしれない。
それでは、積立投資を始める準備はできたかな?
未来を楽しみにしながら、少しずつ進んでいこう!