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うってつけの言葉はないけど

先日ほたる火のラジオ内で「あたしンち」の話になりました。

あたしンちとはざっくり説明すると、
母、父、姉みかん、弟ゆずひこ で構成された【タチバナ家】の日常を描いた漫画である。

僕が小学生の頃、アニメとして放送されていたあたしンち。
しあわせそうのオコジョさんと共にビデオテープに録画して良く見ていました。

そして今あたしンちが公式YouTubeで当時のアニメかつ新作をUPしているというもので、先日からベットから動けずにいたので少し見てみようと思いYouTubeを開きました。



試しに見たのが、自分も風邪をひいてたこともあり、

第409話「藤野、カゼで休む」

という回でした。

藤野とは、弟ゆずひこの仲の良い同級生です。
声優は山口勝平さんです。
もしかしたら僕が人生で初めて山口勝平さんの声を聞いたのは藤野だったかもしれないです。


話は進んでいき、藤野の家でゆずひこが藤野のためにお粥を作ってあげるシーンへ。

しかしゆずひこはお粥を焦がしてしまうんですね。それをそのまま藤野のもとへ。

藤野はなんだこれ?みたことのねえお粥だな。というリアクションをとり、ゆずひこは申し訳なさそうに「食わなくてもいいよ。」と言うんですね。



そのときの藤野の返し

「食うよぉ〜〜!」



これほんと映像見て欲しいんですけど、この発言までは少しゆずひこがお粥を焦がしたことに対して少しいじり気味というか、普段ふざけ合ってる延長で喋ってる感じがするんですね。

けれど、「食わなくてもいいよ」と言ったときのゆずひこの表情は、人の家でお粥を焦がしてしまったこと、元気になってほしくて頑張ったのに上手くできなかったこと、いろんなことが重なって落ち込んだような表情をしてるんです。

この一瞬でゆずひこの気持ちを汲み取る藤野。
「食うよ〜」には一切のちゃかしの気持ちが入ってないんです。
藤野の表情からも、勝平さんの声からも僕はそう感じます。

いえ、もっと言うと
''ゆずひこの気持ちを汲み取った"のではなく、
2人は真剣な話をちゃかさない心の綺麗な性格なんだろうなと僕は感じて胸が熱くなりました。



何年振りにみるあたんンちってこんな風に感じるんだと思いました。


あと見てて思ったんですけど、








この回見たことある!!!!!!!




昔この回見たぞ!!!!

鍋ひっくり返して落ち込むゆずひこのシーンめっちゃ覚えてる!!!!



また別の感動を覚えました。




完全に火がついてしまったのでまた別の回を拝見することに。


次に見たのが

第200話「父、好きなタイプっ」


この回は、全く何にもこだわりのない父。好きなものも何か知らない姉、みかんが倍賞美津子がテレビに出ているときだけ父がクギズケになっていることに気づき、それを母に報告すると母は言わずとも気づいてたよという回。


この回、母は気づいてたよと言った後に「お母さんはあれほど美人じゃないけどさ」と嬉しそうに言ってるんですね。


この発言って、映像の雰囲気的にもギャグっぽく聞こえてしまうんですけど、自己肯定感が高くないとすぐに出てこない発言だと思うんですね。

で、その自己肯定感は母の持ち前のポテンシャルかもしれないんですけど、父が母への愛情をたっぷり伝えているからなんじゃないかと思ったんです。

そのあとみかんの回想が入り、ラストシーンで母の寝顔を見つめながら「お母さんはあんな美人じゃないけどさ」という発言を思い出し吹き出す父のシーンで終わっています。

さながら僕には「ほっとにこいつは面白いなぁ」という言葉が聞こえてきました。




あたしンちを見てた子どもの頃はただのギャグアニメだと思って楽しんで見ていました。


けれど大人になって見直してみると、全話こんなに愛をテーマにした作品なんだととても感じました。

あの頃一緒にあたしンちを見てたお母さんはどんな気持ちで見てたんでしょうか。

まだ僕がこれから知っていく感情なんでしょう。
いつか子どもとあたしンちを見てみたいものです。














てかこの回も見たことあるぞおい!!!!!!



めっちゃ覚えてる!!!!!

倍賞美津子さんのことこれで覚えたもん!!!!






第407話「今日、文化祭!」

第313話「みかん、アタシってブス?」


第356話「父、エステでツルーン」





おい全部見たことあるぞおい。



どういうこと?そんな奇跡ある??



というかもしかして、

あたしンちって大人になって見ると


「昔これ見たことあるな」


って錯覚させる作品なん??もしかして


だとしたらここまでの感動怖すぎるけどな。




そんなこと考えてたら、そういやあたしンちの漫画も持ってたこと思い出しました。

ドラベース以外で全巻揃えてたんあたしンちくらいだったなぁと思い母に連絡しました。






やっぱり錯覚作品やった。

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