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赤ちゃんを身にまとう



抱っこばかりで家事が進まない。

なんでこんなに
床で寝てくれないんでしょう。

ネットで
「うちの子は、ほとんど一日中寝てます」
などの
言葉を見ては、
うちの子がおかしいんじゃないかって
思ってしまうお母さんに出会いました。



赤ちゃんは外界に出ても、
お腹の中の気持ち良さを忘れないし、

どうしてあの時のように
安心できないのだ、と
葛藤することもあります。

お腹の中にいる時のように包まれたい。

お母さんの一部になって
いつも一緒にいたい。

自分を背負っていることを
忘れてなにかに集中しててもかまわない。

お母さんのリズムを感じられるなら。

お母さんが見ている景色を見れるなら。



世界中の人々が
動物の毛や皮、
そして布を上手に使って
赤ちゃんを抱っこしてきた。

わが子の気持ちは肌で感じとる。

一心同体となり、
生きるために働く。

生きるためには赤ちゃんを
身にまとうしかないのだ。

水をくみ、
たきぎを拾い、
木の実をとり、
食事の準備をする。

バリの赤ちゃんは、生後3ヶ月になるまで、地面に置かれることは絶対にありません。
赤ちゃんは汚れのない、
天国近い存在として生まれてくるので、
生後105日を過ぎるまでは、
赤ちゃんの足は決して
地面にふれてはならない、
とバリの人びとは信じています。

世界のだっことおんぶの絵本


世界の赤ちゃんから
羨ましがられるだろうな。

え、3ヶ月間、
ずっと抱っこしてもらえるの?って。



日本人は器用だから
楽で便利に
発明をするのが得意ですね。

発明に支えられ、
便利と安全を提供してくれる
世の中に感謝しつつ、
時には変わらないことも選択して、
生き物としての原点に
戻りながら
後世にも伝えて行きたいですね。

うちの子より
一日中ずっと
抱っこされてる赤ちゃんもいる。
そう思えるだけで、
なんだか気持ちが楽になります。

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