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親に優しくするべき、を捨てた

胆嚢炎で入院し、
退院した母。

「お父さんが食事の準備をしてくれない。
揚げ物買ってきて目の前で食べている。」

毎日、怒りのLINEが来ます。

胆嚢炎の患者さんの食事は、
とにかく脂質を摂らないこと。


陰陽調和料理を
定期的に教わっているおかげで
油を使わずに数品作るのは簡単です!

野菜を切って鍋に重ねて
少量の水といいお塩をパラパラ。
蓋して火をつけます。
いい香りがたったら混ぜて
水分量や味を整えます。

そして、魚の切り身は、
片栗粉をまぶしてフタして焼きます。
弱火なら油をしかなくても
焦げつきません。


母が喜んでくれて、
私も嬉しかったです。

夫と子ども2人、
なんとか食べてもらわねばと
試行錯誤の15年。

父に、
主婦と同じように看病しろと言っても
それは無理です。

「お父さんだって、
レトルトの魚や、
惣菜の煮物くらい買って来れるでしょ?」

と、父に言うと、
「買ってくれば怒るし、
買って来なければ怒るし、
どうしたらいいんだ。」
と、ご立腹。

そうなると
優しくしてあげるのって
難しいよね。


母の言い分は、
「私は、お父さんの親の介護をした。
介護のせいで体を壊した。
尽くしてきた。
私が病気した時は、温かく
サポートしてくれると思っていた。」


母は、
自分がどんなつもりで尽くしているのか
無自覚だ。

純粋にやってあげたい、という気持ちはあったのだろうか。
やってあげれて良かった!という満足感はあったのだろうか。


いや、母の場合は、
やってあげるべき。
やってもらったらお返しするべき。

と、いう、
『ルール』が存在しているのだと思う。


自分で自分を追い込むタイプ。

そして、お礼に優しくしてもらえないと
相手を責めるタイプ。

マイルールに則って
自分や人を追い込むと、
なんにもいいことないよ。

身をけずってまで
人のために動くと、
お互い苦しい。

自分が苦しんでいるのは、
誰のせい
社会のせい

人のせいにするくらいなら、
やらない方がいい。

やりたいことだけをやろう。

だから私は、
気が向いた時だけ
母に料理を届ける。

気が向いた時だけ母にLINEの返信をする。

夫にも
子どもにも
下手な期待はしない。

今、食べさせてもらってるだけで感謝。
生まれて来てくれただけで
親孝行は完了してるよ、ありがとう。

そして、頼みたい時には
分かりやすく。

「なにか美味しいもの買って来て。」
「こんなもの食べれると思ったの?
気が利かないわね。」
ではなくて、

「マルエツのみかんのゼリーと
冷凍うどん買ってきて。」
「温かいうどん作って。あとはぬるい麦茶で。」

そんな風に。

今日も反面教師として
生きる方向性を示してくれる母に
感謝しながら。

私は、親に優しくするべき、を捨てて。

もしも優しくできたなら、自分を褒めよう。

「お母さん、尽くしちゃいけないんだよ。 
やりたくないことはやらなくていいんだよ。」
と、私が伝えると、母は、
少し泣き出しそうな声でこう言った。

「なにか、満たされないの。
自信がないのよ。
だから、やっちゃうんだと思う。」

気づいてるんだなぁと、思った。

だから、
母の思考回路を否定するのではなく、

母の今の気持ちだけを
受け取って
声をかけようと思う。

「それは寂しかったね」
「お母さんがんばったよね」

母の気持ちを
私が認めてあげずに
誰が認めてあげるんだ。

母は、自分を無価値だと感じ続ける限り、
生きづらさを感じて行くのだと思う。

だから、私が母を、
認めてあげたい。

お母さんは、
そのままで、十分価値がある存在だと。

🌿


うちの夫は、
私が作ったミツロウクリームがないと
もう無理な体になってしまいました。
そう言ってもらえるだけでなんか、
私って価値があるな、と
思えてきます😊

ミツロウとホホバオイルを湯煎して
容器に入れるだけ。
とっても簡単。
好きなアロマオイルをたらしてもよいです。
イランイラン、ティートゥリーがオススメです。

顔、体、髪、デリケートゾーン、革のカバン、
なんにでも使えます。

保湿、消炎効果があります。

助産師として、女性の力を引き出す時に、
魔女的なアイテムが必要になってきます。
アロマ、中医学、陰陽、養生
西洋医学だけではうまくいきません。

よし、作るぞ、と立ち上がるまでがひと苦労。
作り始めるとすごく楽しい。
DAISOで容器をひとつ買ってみたら
気分があがった

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