人の心はブラックボックス

誰かの心の中を、他人が直接見ることは絶対にできませんよね。

見えるのは、表情や振る舞いや、心理テストの結果だけです。

私達はそれらを見て、
「この人は今悲しんでるんだな」
とか
「こういう価値観を持った人なんだな」
って考えるわけですが、直接内面を覗き込んでいるわけではないので、あくまでそれは推察の域を出ません。

確実に分かるのは外面的なことだけで、その奥にある感情の部分は、他人からすると「そう考えたら筋が通る」程度の推測に過ぎないんですよね。


当たり前のことのようですが、私はたまにそのことを忘れてしまいます。
「この人は絶対こう思っている」と勝手に決めつけたり、自分の気持ちは正しく汲み取ってもらえるものだと思い込んだり。…気をつけなくてはダメですね。


互いの性格にかなり違いがある場合などは、なおさら検討外れな推測をしてしまいがちじゃないかと思います。

性格や行動のパターンが自分とは似ても似つかないような人のことを正しく知ろうと思うなら、偏見を持たずに本人の口から色々と聞いてみるのが一番いいのかもしれませんね。


それから、相手のブラックボックスに寄り添うには、自分のブラックボックスとしっかり向き合うことも大切だと思います。

なぜかと言うと、まぁほとんどの場合、どんな相手との間にも多少の共通点はあるからです。
どういう時に楽しい気持ちになるのかは人それぞれ違いますが、「楽しい時」に感じる胸のわくわく感は、大体みんなに共通しているのではないでしょうか。

なので、いわゆる共感性が高い人というのは、自分自身が抱いた感情への理解度も高い気がするんですよね。

悩んだことがあるからこそ他人の悩みを共感できるし、恋や憎しみを自覚したことがあるからこそその味わいを想像できる、みたいな。


自分というのは、唯一ブラックボックスの中身を直接見ることのできる人間ですからね。
なのでしっかり自分の内面を見つめて、誰かに内面を打ち明けられた時に真摯に対応できるようになりたいものです。



考えたことを言語化するのってほんとに難しいですね。まぁ、言わなきゃ伝わらない！と思いつつ、これからも頑張ってみようと思います、

読んでくださり、ありがとうございました〜