ほんとの色気は知性から滴る。

もちろん外見的な要素も、その人の放つ"色気"に関係しているのでしょう。

男性なら体つきがガッシリしているとか、女性なら唇が潤っていて髪から良い匂いがするとか(まァ好みは人それぞれですけどね)。


だけど私は、その人から滲み出る"内面性"の方に、より強烈な色気を感じてしまうんです。
何なんでしょうかねこれは。


内面性。
私が思うにそれは、その人の持つ人生観とか、他人や自分自身との向き合い方なんかが当てはまりそうです。

それから、趣味や、大切にしていること。
自分のどこに自信を持っているか。
そしてどんな人間を目標としているか。


そういったところから窺える思慮深さというか、知性に、私はなんとも言えない艶を感じます。
内側にそういう艶を持っている人には、性別年齢関係なく心引かれてしまいますね。


そしてそれは恐らく、ただ仕事ができるとか、何でもそつなくこなす優秀さだとか、そういう目に見えて分かりやすいものとはちょこっと違っていて。


自分の人生哲学を模索したり、自分自身やこの世界について深く考えてみたり。

そういった、地味なんだけども生きる上でとても大切な精神活動を通して、自然と蓄えられる内面のエキス。
それこそがきっと、色気の正体なんですよね。

そしてそのエキスが、その人のちょっとした言葉や行動の中からじわりと滲んで滴り落ちてきた時。

そういうふとした瞬間に、私の中でのその人への尊敬と敬愛の念は頂点に達するんです。



そういえば最近、BSテレビで放映している昔のサスペンスドラマ『刑事コロンボ』をちょくちょく見ているんですが、彼(コロンボさん)なんかはまさに内面的な色気がすごいキャラクターです。

見た目は決して色男じゃないし、むしろホームレス風というかただの冴えないおっちゃんなんですが。

でもじっとその発言や行動の意図に意識を向けてみると、そこには驚くほどの知的さと思慮深さ、相手への気遣い、仕事への熱意などが充満しているのだと分かります。


一見空回りしているように見えても、不器用な生き方に思えても、それがその人の確かな内面性に裏付けされたものなんだと分かった途端、もう私はその人にむせかえるほどの色気を感じざるを得ません。


私も死ぬまでに、内面から色気を醸し出せるような人になれたらいいなぁ。



読んでくださり、ありがとうございました。✨