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プレデター PRAY

プレデター  PRAYのネタバレ感想をただただ
気持ちの赴くままに書きました。

観ての感想。
面白かった!!!!
これぞプレデター!これを待っていたのよ!と言わんばかりのプレデターでした。

プレデターって、1と2は最高に名作で、3の噂があったけど長いこと寝かした上でのエイリアンvsプレデターでまずまずの面白さで、AVP2から失敗を繰り返し続けるという酷い状況だった。AVP2は映像もストーリーも酷かった。単体の続編である二作も、プレデターズとかザプレデター、似たようなタイトルでどちらも振るわなかった。。。言い方悪いけど同人誌みたいだった。
この2作でなにが一番観ててしんどかったかと言うとプレデターがダサいこと。
※この2作が好きな人いたらごめんなさい。

基本的にはプレデターって謎だらけで良くて、プレデター側の社会の話が入ってくるとどんどんダサくなる。
敵なのに、強くて誇り高くて格好いい謎めいた戦闘民族のプレデターと戦うからこの映画は面白いわけで、ただの強いだけのダサいバケモンと戦っても何にも面白くない。その上で今回のプレデタープレイはCMの段階から現代ではなくインディアンみたいな部族が主役ということもあり期待が高まっていた。無駄な要素が入る余地がない。また劇場公開ではなく配信版にすることで好きな人が見てくれれば良いという振り切った覚悟を感じる。改めて1や2のようなシンプルに格好いいプレデターが観れるのではないか、、、、そんな期待をしながら鑑賞。

いや、期待以上ですよ。。。
無駄な要素は足さずに良い部分をしっかり伸ばしつつ、新しい要素もスパイスとして入れてくれている。
まずは主役側の設定がしっかりしてる。最近の女性の社会進出やら活躍風潮と捉えられる部分もあるけど今回は一旦置いておこう。
狩をするということに対して人間側がハンターとしての矜持を考えると言うのは今までにない発想。人間側って巻き込まれて狩られる側なんだけど、今回は狩るために追跡から始めるという斬新な展開。やってることやそこに至った理由は人間であれ宇宙人であれ狩人として差がないんだよなー。
あと相棒の犬って設定よかった。今回はなかったけど、光学迷彩時に匂いと気配で場所を特定するとかも期待してしまった。出番は多くないけど好きな設定。
あとプレデター。今回の時代設定が1715年だからか仮面のデザインが骨っぽい!!このデザインが格好いい!またプレデター自身の顔つきもややモンスターより。いつもの文明を感じる蟹面ではなく、もう少し戦闘狂なモンスター感あって好き。また光学迷彩はいつも通りだけど、そのうえで武器がレーザーキャノンではなくて、鋼鉄製の矢だったり着脱可変式の槍だったり、お馴染みの切れ味抜群のネットやらシールドも健在。だけどシールドは無骨な鉄板で投げることは出来ない。そうなの、1715年にレーザーキャノンやらハイテクシールド投げてたら無粋なの!弓と槍のインディアン相手に光学迷彩使ってその上でレーザーキャノンぶち込んでたらなんかあれ?ってなるところを、絶妙にプレデターらしいSF武器でありながら、原始的で無骨に仕上げてあるのが最高に良いの。
武器デザイン格好いいから見てて目が嬉しいし、獲物を活かしたアクションも格好いい。プレデターが格好良い以上にこの映画の良さってある?
と思ったら人間側も主役と兄貴がめっちゃ良かった。特に兄貴のアクションシーン。
光学迷彩なければ普通に一対一で戦えている。。。馬で駆けながらの雄叫びあげつつの槍からの弓最高だった。いや、相手に刺さった矢を抜きながら更にその矢を射るってどんな体捌きだ。
あと主人公ナル。手斧が良い。鎖斧はなおよし!
罠をはるところは1に共通している部分があるけど、どうせ体温下げるんでしょ?みたいなワンパターンに感じないのが不思議。どうやってこの必勝パターンにナルは持ち込もうとしているんだと思ってしまう。これはきっと作り手がうまいからそう感じてしまうんだろうな。
あと新しい要素としてより狩に寄せた部分。
作中でも、狩りをしている生物を更に狩る大きな生物のシーンが何度も出てくる。これは獲物を仕留める瞬間が一番隙だらけになることを表現していて、どうやってプレデターにそうさせるのか、等とにかく観ていて映像や工夫がある。とにかく純粋なプレデターと狩人の闘いが格好良かった。

そしてエンディングにもファンサービスが。
気になっていたのは何故時代設定が1715年なのか。原住民族と戦わせたいのであればそんな近代ではなくて、もっと紀元前くらいの時代設定にしても良いはず。AVPでケッツアクアトルとかの超古代文明設定があるからかな?と思っていたが、ここにニクイ演出があった。
エンドロールではインディアンの壁画で今作の劇中シーンの振り返りをしていくのだが、なんとラストシーンの続きが壁画で描かれている。インディアンの集落にプレデターの宇宙船がやってくるのだ。もちろんその後どうなったのか解らないのだけど、よくよく考えてみれば主人公のナルが持っていたプリントロック式銃には1715年の刻印。
そう、プレデター2のラストシーンで主人公に手土産として渡されるものだ。つまり2で渡された銃は今回のナルが持っていた銃なのだろう。
一作目から観ているファンとしてあまりにもニクイ演出で驚いた。敢えてエンドロールの壁画と銃だけで演出するなんて!
というわけで大満足のプレデターでした!

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