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2023.9.23

新潟市 越後線を有明大橋から撮影

    • 2023.7.28 新潟

      • #3

        おろしたてのコンバースで メダカを2匹とミモザを買いに行った メダカは白色とオレンジ色で 僕の水槽によくなじんでいる 僕がえさをあげようとすると 怖がって隠れてしまうから 今はまだ遠くから眺めている 春はすぐそこまで来ている

        • #2

          僕は全て忘れてしまう 悪気はないんだけれど 君はそのことが不満だ 本当に謝りたいと思っている 教えてくれた流行りの曲のなまえ エッグベネディクトをうまく 食べられなかったこと なるべくながく覚えていたいのだけれど 君の不思議なおどりで 僕の記憶は上書きされてしまう 僕のカメラロールは 君の不思議な踊りで いっぱいだ 僕はベッドの中にいて 君は机に向かっている 君は僕に 日記をつけるように言う 君のつけたイヤホンから 流行りの曲が聴こえてくる おやすみの空気を醸し出す

          #1

          雪の降った日 君はキャベツのスープを作ってくれた 半玉のキャベツを フライパンで焼き目をつけて ベーコン、にんにくと一緒にゆでる 味付けは塩だけ コンソメは入れない ワインで乾杯して ふたりで食べる これから一緒にお風呂にはいる

          さよならデイジーチェイン in カンボジア

          ある音楽を聴くと特定の場所を思い出すとか、ある場所に行くと決まったメロディが頭に流れ出すといった、音楽と場所が妙に結びついた記憶というのはおそらく誰にでもあって、私の場合は例えばカーティス・フラーを聴くと大学の頃通っていた自動車学校の送迎バスの車内を思い出してしまう。そうした音楽の一つにキリンジの「さよならデイジーチェイン」があって、さよならデイジーチェインを聴くと私はカンボジアの夜を思い出す。当時大学1年生だった私は、サークルの同期5人で春休みを利用してカンボジア旅行をした

          さよならデイジーチェイン in カンボジア

          丁寧な暮らしのための三箇条

          私的・丁寧な暮らしのための三箇条(2021年10月24日現在)。リモコンの隙間に埃をため、冷蔵庫の中を一度使ったきりの調味料で満たす自分には、雑誌で見るような丁寧な暮らしができるとは思えないが、自分なりの丁寧な暮らし、これだけやっておけば何となくちゃんと暮らしているように自分で思うことができ、充実感を味わえるんじゃないかというポイントを、目標という意味も込めてまとめておく。​ 1 なんにせよ月に一度くらいは磨く。 革靴とかメダカの水槽とか、なんにせよ月に一度くらいはきれい

          丁寧な暮らしのための三箇条

          山頭火俳句集

          自由律俳句に興味が湧いたので、岩波文庫の『山頭火俳句集』を買ってみた。始めのほうの句(1911年から始まる)は五七五の形を保っているものが多いが、年を経るごとに五七五から解放されて自由になっていく。読んだのはまだまだ一部だが、気に入った句とその印象を記録しておきたい。 山頭火の句は孤独について詠んだ悲しい句が多い。ただただ悲しい句もあれば、悲しさとともに人の温かみや自然の美しさを同時に詠んだものがあり、悲しさの濃淡が句によって様々。読んでいてうまく情景が浮かばず、意味がよく

          山頭火俳句集

          「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」を観て

          ゲームオブスローンズのキット・ハリントンが主演していることと、グザヴィエ・ドランが気になったので視聴。キット・ハリントンって声に出して読むとハリントンかどうか自信がない感じで好きです。 ハリントンの演技がいい。ものすごく表情が豊かというわけではないけれど、ふとした表情や仕草が上品で、影があって、世間が持つアイドル的なイメージとは裏腹にドノヴァンが実は繊細な人物なんだろうなということが伝わってくる。後半の湯船に浸かって煙草を吸うシーン。ドノヴァンの最期を知っているだけに、家族

          「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」を観て

          映画「午後3時の女たち」

          おそらく多くの人と同じように、自分も「タランティーノが選ぶベスト10」という謳い文句に惹かれて観ることを決めた。最初、マッケナ(ストリッパー)がジェフ(旦那)またはレイチェル(妻)と関係を持ってしまい、夫婦の危機が訪れる的な映画かと思っていたが、なかなか関係を持たないまま後半まで来てしまい、結局最後までマッケナが夫婦と関係を持つことはない。面白くなかったわけではないんだけども、もっと大事件を期待していた分、何となく消化不良感が残る。なぜなのか。 この映画のミソは、登場人物の

          映画「午後3時の女たち」

          離れていくことの楽しさ/旅に出る理由

          普段は出不精な自分が、2年に一度くらいのペースで定期的に海外旅行に行きたくなる理由。それは、「慣れ親しんだ場所から距離的に徐々に離れていくこと」による緊張感を味わうためではないかと思います。私は何か月間も海外を旅するバックパッカーではありませんし、1週間程度の旅行で主要な観光地を回るだけの旅行者ですが、そんな私でも、ある拠点から離れていくことで感じる、もしかしたらもう帰れないんじゃないか(その可能性はとても低いですが)というハラハラどきどき感を味わいたいがために旅行に行ってい

          離れていくことの楽しさ/旅に出る理由