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不運にも意味がある

 バットの芯に当たった打球でも捕られたらアウトだし、逆にろくな当たりでもないのにヒットになる。しかし、ここで不平等を知る。そして、不平等の中にも大きな意思というか流れがある。

 野球を見ていると必ず流れがみえてくる。多くの野球関係者も必ずそのことを口にする。

 同じような努力をしても、片やスター選手になるし片やベンチにも入れないというように、決して平等になることはありません。でも、野球にかかわらず、世の中ってそういうもんじゃないかと思うんです。世の中に出ると理不尽なことはいっぱいあって、それを我慢しなければ次のレベルには進めないわけですね。だから僕は、野球を通じて不平等を我慢して次に進んでいく力を身につけていくことが大事だと思っているんです。

 「なんか不運だったな」と言って終わるのではなく、不運にも意味があると考えると、自分が前に進みやすくなると思うんです。そのために、選手が客観的に自分の言動を省みて、何かに気づいてくれればいいなと思います。
監督として長く選手の言動を見ていると、そういう小さな気づきが結果になって表れてくるのが本当に分かります。

栗山英樹

 起きてる現実はいつもひとつ。

 ただ、それをどう捉えるかはその人次第。

 気づけるか、気づけないか。

 ただそれだけ。





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