彼の腕の中｜W不倫恋愛

↑ひとつ前のお話はこちら

お互いの気持ちを伝え合い、しばらくはメールのやり取りを続けていた。
普段からお互いに仕事が忙しく、他のカップルからしたら
メールの頻度もかなり少ないと思う。

そんなある日、
夜に少し時間が取れそうな日があったので
少しでいいから顔が見たいなと思って連絡すると
彼の方も会いたいと思っていてくれたようで
時間を作ってくれる事に。

玄関先で一目見れればいいなと思って行ったら
せめて10分！と引き止められ、部屋の中へ。

少し前に、新しい事業がスタートするとになり
さらに仕事が忙しくなる感じバシバシだったので
辛いよーと彼に愚痴っていた事を心配して
私の話を聞いてくれた。

一通り私の話を聞き終えた彼は席を立ち

『今、この時間は力を抜いて。
頑張らなくていいよ。』

と後ろから抱きしめてくれた。

その時まで、お互いに触れる事は一切無く
必要な距離感を保ってきた。

もちろん触れたいなという気持ちはずっとあったけど
やっぱり本当の意味での不倫関係になる勇気が無かったし
触れ合う事で、気持ちが大きくなってしまうと分かっていたから
関係を進めるのが怖かった。

それに夫とは数年レス。

だから抱きしめられた時は、どうしていいか分からなかったし
凄く戸惑った。

、、、戸惑った、、んだけど
正直それよりも幸せだって気持ちが強かった。

彼は優しく、時には強く抱きしめて
私の首筋に顔をうずめたりする。
私は私で、彼の腕の中で安心感に包まれながら
彼に身を任せていた。

続く、、