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テイカーな人生

思ってみれば、ずっとテイカーな人生でした。

私の人生がうまく行かないのはもしかしたら発達障害だからじゃなくてテイカーだからなのかもしれない。

でも、私は今胸を張ってテイカーであると言えるけれど、これまでずっとそうだったのだろうか。

私なりにテイカーとギバーについて考えてみたので語ってみたいと思います。


テイカーとギバーって何?

ギバー(Giver)とは、見返りを期待せずに、自分の時間や知識、アイデアなどを相手に惜しみなく与える人のことです。

ギバー、テイカー、マッチャーとは|特徴とギバーになるためのポイントを紹介 | Musubuライブラリ

ギバー、ごくごく簡単に言うとつまり思いやりのある人、優しい人ってこと。
職場で言うと、部下の質問に丁寧に答えてあげたり、ちょっとしたプレゼントをくれたり、業務内外でアドバイスをくれるような人。

テイカー(Taker)は、常に自分の利益を優先させ、多くを受け取ろうとする人のことです。

ギバー、テイカー、マッチャーとは|特徴とギバーになるためのポイントを紹介 | Musubuライブラリ

テイカーは、簡単に言うと自己中な人。
相手が何を望んでいるのかを考えるよりも、自分の利益を優先的。
他人よりも上にいたいという気持ちが強くマウントを取ろうとする。

職場で言うと部下には仕事教えないしめちゃくちゃパワハラ。そして上司には媚売り。みたいな人。お土産を要求するわりに、お返しをしたりしない。

発達障害だから、テイカー?

私は自覚ありのめちゃテイカーです。

具体的には、

・パワハラお局から守ってくれたパートさんに辞める前
個別にプレゼントをもらったのに、なにもお返ししなかった。

・退職するとき、パートの人には良くしてもらったのに、誰にも菓子を渡さなかった(感謝の気持ちはあったのに渡さなかった。)

・自分が結婚するときは、親友に手紙と豪華なプレゼントをもらったのに、
友人が結婚するときは、もらった8割くらいの金額のプレゼントしか挙げなかった。手紙も面倒で書かなかった(祝いたい気持ちはあった)

・親戚におさがりの服を計10回くらいもらったのに、
お礼は1回しかしなかった。

・お局に仕事のやり方を怒られたとき、パートさんに教えてもらった方法なんですけど、と他人を犠牲にして怒られを回避しようとした。

などなど。。。
自覚無しでしていることは、もっとあるかもしれないけれど、
わりとかなりクズです。

だから職場でもうまく行かないんだろうな。

でもこんなテイカー人生の私にも、
ギバーよりだった時期があります。

それはお金と心に余裕があった時

20代前半、手取りも多くて、生活に余裕があった。
昇進も平均よりやや早めで、自己肯定感がついたときだった。

後輩にはよくおごったし、友達にプレゼントも惜しまずした。
夜遠し悩みを聞いたこともあったし、アドバイスもした。

結局、テイカーであるか、ギバーであるかは、
その時人が満たされているかそうでないかで変わるのではないか。

不幸せな人はギバーにはなれない。
いや、不幸せというか、心に余裕がない人。

お金の心配がなく、自分の居場所が確保できていて、
周囲に多くを与えられている人がギバーになる。

お金がなく、居場所がなく、周りに軽んじられてきた人が
テイカーになる。

そんな単純で残酷な真実ながあるのではなかろうか。

人は他人からもらった分しか愛を返せない。

愛を与えられなかった人は永遠に愛を奪おうとするのみで、
誰にも愛されることなんてできないし、
貰った小さな愛にも気が付けない。

結局、人は環境によってどうにでもなる。

なんかネガティブな話になってしまったな。

それでもギバーになりたい

無自覚無礼者発達障害である私は、ギバーになりたいと思って生きている。でも圧倒的にテイカー気質である。

なりたいと思っているならやればいい、
なぜやらないのかを考えてみた。

・お金が持ったいない、お金を減らしたくないという気持ちがある。

相手がお菓子をくれたからと言って、私が欲しいと言ってもらったわけではない。
でもおさがりは欲しいって言ったな・・・。

私は、ドケチである。
少しでもものをお得に買うのが好きだ。
そして今収入が激減しており余裕がない。

良くしてくれたからと言って、お金を使いたくない。
かといって感謝の気持ちを伝えたり、何かを手伝って返しもしない。
面倒だからだ。

してもらったことをすぐに忘れてしまう。

人の名前すら覚えられない私は、
人と話したことなどすぐに忘れてしまう。
当然助けてもらったことも記憶から抜け落ちてしまう。
よってお返しなんてできない。

感謝を伝えるのが恥ずかしい

感謝の伝え方が、わからない。
あの時は、ありがとう。それだけ言って去れればいいが、
そのあともなんか自然に話さなくてはいけない。

自然なコミュニュケーションの中でさらっと伝えることができないので、
変に長文を喋ったり、ぶっきらぼうになったりで、相手を困らせて空気を固まらせてきた経験があるので、伝える勇気を無くしてしまった。

こんなものだろうか。
すがすがしい。
私は大悪人ではないか、小クズだ。

とてもつまらないやなやつ。

でもギバーになりたいと本当に思っている。
優しくしてくれた人に優しくしたい。

人に優しくしたい。
でもそれって、人に良く思われたいからであって、
下心あってやっていることなのだから本当にやさしさなのだろうか。
(これめっちゃアスペの考えらしい)

優しいってどういうことかわからないけれど、
人からもらったものはせめて返す人間になろうと思った。

自分から与える人間になるにはまだまだ時間がかかるかもしれないけどさ。

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