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【全アルバム】〜NickCave…知人から、最近知ったという報せが来た汗・・・なぜ、今???〜


はいニック・ケイヴです。珍しくもオーストラリア出身のミュージシャンです。


今更ながら・・・ニック・ケイヴですか???と思っていたら、ここ4〜5年、人気らしい笑・・・えっ!?という感じですね。

どうやら、ここ何作か・・・正確には2008年発表の14作目のアルバム以降、米国での評価がかなり高いそう・・・。私の中では相棒のBlixaさんが自身のバンドに専念するためにThe Bad Seedsを抜けた13作目を最後に第一線から退いた人になっている笑

こういう流れは決して珍しいことではなく、例えばクイーン。7作目の「JAZZ」があれあれ?って感じで次作の「The Game」聴いて完全に終わった笑・・・このアルバムは全米で1位でプラチナディスクを取った笑。とことん米国の一般人とは相性が悪い汗

例えばブルース・スプリングスティーン。かなり好きだったのだが、「The River」を聴いて、「あれ、こいつ、もしかして根っからの嘘つき野郎?」みたいな印象を受けて、私の中でThe End汗。

例えばU2。3作目の「WAR」はそれこそ恐ろしいアルバムが出た!と何度も何度も聴いた記憶がある。「ジ・エッジがブルーノートすら弾けなくてもそんなの関係ないんだよ!」・・・イーノとラノワが次作をプロデュースということですごく期待したのだが、次の「The Unfogettable Fire」聴いて「一気に終わったな〜歌謡曲バンドかよ」と正直思ったが、この次の「The Joshua Tree」で米国No.1のモンスターバンドに・・・笑。こういうのはホント、たくさんあります!というか、売れてメジャーになったバンドは全てそう思うのかもしれない。私自身、いったいどの部分がどのくらい気に入らなくなったのかを正確に把握しきれていないものもある。ひょっとして・・・ルサンチマン???

ちなみに、U2は歳とってから聴き直して、一定の評価はしていて今でもOneをはじめ、いくつか好きな曲はあるし聴いているが、他の2つはもう、まったく興味もなく随分長いこと聴いてもいなかった。昨年か一昨年か忘れたけど、フレディ・マーキュリーの伝記映画みたいなのが話題になった(顔が似たやつが真似するって・・・あれはもうパロディだろ?みんななぜ真面目に捉える?)ときに私のパートナーからリクエストを受けて、クイーンの持っているアルバムをBGM用に編集してみた。そのとき改めて聴いてみたけど、やっぱり大したことは無かった涙・・・あんなに好きだったのに・・・全曲、演歌にしか聞こえない・・・演歌の方がいい曲があるかも・・・涙。スプリングスティーンに至っては、マジに吐き気がした笑・・・こんなのミスチル聴いたとき以来だった笑・・・「終わってるのは30年くらい前からずっと俺の方なんだろなぁ〜」。

東京の知人=先輩Yさんは、IT系の企業にいて、なんかの講師みたいなことが多いらしいが、大学生時の私のメインのバンドのベーシストだった人。当時はバンドやってる人って、ボサボサでガザガザでグダグダな感じがフツーだったんだけど、先輩は当時から真ん中分けのサラサラヘアで細いフレームの眼鏡で、一見、インテリそうでバンドなんかやってなさそうな感じだった。年齢が1つしか違わなかったせいか、私の性格が悪かったせいか、当時はほとんど敬語なんか使わなかった気がする。もちろん、現在、というか先日はちゃんと敬語で・・・ここは私も社会人としてしっかりと世の中と折り合いをつけて何十年と過ごしてきましたよ〜という報告を言葉遣いで表してみた笑。

「こないだ、仕事の打ち合わせ合間の雑談でNick Caveのベスト盤が話題に出たんだけど、確か、バンドの時、カバー候補として持ってきてなかったっけ?」

ごく最近、生成AI関連の調べものをしている際、役に立ちそうな講義を見つけてその講師を務めるのがなんと先輩!?という流れからLINEで繋がってこんな質問が来た。正確にはThe Birthday Partyの「Dull Day」という曲だったはずで、このセカンドアルバムだったと思うが、BAUHAUSと並んで、PostPUNKとかGothicとか後に言われるバンドとしてはとても好きだったから覚えている。でも、この「Dull Day」はどこかで演った記憶がある汗・・・まぁ、先輩と一緒にやってたバンドではギタリストがハードロッカーだったので普通に選考漏れしたはずだ笑 ここらへんは機会と命があれば、別のブログで記そう。

ソロになったニック・ケイヴはバックバンドとしてThe Bad Seedsというバンドをつくるんだけどこのバンドでg.担当のBlixaという人がいい音出すのよ。自分のバンド=ドイツのアインシュツルテンデノイバウテンというかっちょいいバンドがあるんだけど、そこではkey.とVo.担当なのに、ニックのバックではg.でこれがまたノコギリ音でかっこいいです。2人がディエットみたいな、個人的にはニックのソロキャリアを代表する曲だと思う「Red Right Hand」でもかっこいいVo.とパフォーマンスを見せてくれます。

ニック・ケイヴをまだよく知らないという先輩のリクエストでソロのアルバムをざっくりまとめたのでご参考まで。

個人的おすすめアルバムは、⑨⑩⑪⑫⑬

ちなみに『Grinderman』という彼の別プロジェクトは一度も聴いた事はありません汗

ニック・ケイヴは、あのでっかい存在のルー・リードとは2世代くらい離れているんだけど、たぶんUSAではポスト「ルー・リード」みたいな位置付けで言われていることが多かった。でも、私はルー・リードよりも途中からレナード・コーエンとかの方に近寄って行った気がしてた。ソングライターだね。バリトンヴォイスが特徴だけど、単純に書く曲がいいと思っている。あまり起伏はないんだけど・・・

ちょっと前になるけど、ベスト盤が出てた、今から2017年というから6年くらい前かな?実はこのとき、私にとって衝撃を受けたことがある。それは、彼と彼の右腕であるミック・ハーベイが選んだといわれるベスト盤のラインナップが私が好きな曲とあまり被っていないということ。

見てほしい、以下がベスト盤(CD2枚組)の曲目 ※収録アルバムの枚数は私が足しました。

[Lovely Creatures: The Best Of Nick Cave & The Bad Seeds]
ディスク 1
01. Loverman/8th
02. Tupelo/2nd
03. Deanna/5th
04. From Her to Eternity/1st
05. The Weeping Song/6th
06. Dig, Lazarus, Dig!!!/14th
07. People Ain't No Good/10th
08. Higgs Boson Blues/15th
09. Straight to You/7th
10. Where the Wild Roses Grow/9th
ディスク 2
01. Into My Arms/10th
02. Love Letter/11th
03. Red Right Hand/8th
04. The Mercy Seat/4th
05. O Children/13th
06. The Ship Song/6th
07. Stranger Than Kindness/10th
08. Jubilee Street/15th
09. Nature Boy/13th
10. We No Who U R/15th
11. Stagger Lee/9th


そして、次に、私がiPhoneに入れてヘビロテ用に組んでいるプレイリストの10曲 ※太字がベスト版にも収録されている曲

As I Sat Sadly By Her Side

Fifteen Feet Of Pure White Snow

Love Letter

Bring It On

Are you the one that I’ve been waiting for

Vortex

Opium Tea

Long Dark Night

O Children

Lay Me Low

なんとなんと、たったの2曲です!?作者自身が選んだ曲とこんなに好みが一致しないとは・・・おそらくは私はニック・ケイヴとはまったく気が合わないんだろうなぁ涙・・・中には2曲くらい、まったくメロディーが思い出せない曲もベスト盤に含まれていて、引っ張り出して聞き直したことを記憶している・・・まぁ、やっぱりあまり好きではなかったけど笑


ニック・ケイヴのように、「出たら一応、買いますし聴きますよ」というランクのアーティストってどのくらいいるだろう?

ピーター・ハミル、デヴィッド・ボウイ、ルー・リード、イギー・ポップ、デヴィッド・シルヴィアン、プリンス・・・かなり鬼籍にいった方が多いなぁ涙

最近のアーティストは作品発表の基準がアルバム単位というものではなくなってきたようで、たいして魅力的に感じる出会いがないのは、そんなことも影響しているように思う。アルバム単位=CD単位で曲を聴く私などにとっては、ちょっと不便になってきた時代のような気もする。

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